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2004/08/30

さようならPowerPoint-Flashでひと味違うプレゼンを

先週末に講演会で米国のお話しをさせていただきました。講演といえばマイクロソフトのパワーポイントでのプレゼンという人がほとんどだと思います。私は最近これを脱却して、Macromedia Flashですませられるようになりました。

 学会で見たMacromedia Directorでのプレゼンテーションに憧れたのが始まりでした。Flash5からさわり始め、2002年の秋にDreamcastによるFlashプレゼンをデビューさせました。しかし作成作業効率の点でまだLotus FreelanceやMicrosoft PowerPointには及びませんでした。今年になって購入した最新版のFlash Professionalにはスライド作成機能がついたので、これを使えばほぼパワーポイント並に使えるようになりました。といってもまだ全機能の1,2割しか使えてない印象ですが。
 5月には、まだ習熟が不足なため急ぎのものを2つほどパワーポイントでやりましたが、6月以降はFlash一本でいけるようになり、今月末で7つめです。PowerPointと比較した利点を簡単にまとめます。

○そのままインターネットで公開できる
 何といってもそのままWebブラウザで見ることができ、機種依存性も少ないのが利点です。私はFlash上で「パブリッシュ」をかけると、Webサーバに直接htmlと独立実行ファイルができるように設定しています。コンテンツ公開用のURLを発表の1,2日前の夜などに開くと作成途上版が見えるので、直前のドタバタぶりを時々刻々見ていただけます(笑)。
 PowerPointでもいろんなツールを使うとできないことはないのですが、互換性確保などめんどくさいです。

○PowerPointが要らない
 独立実行形式で作ることができるので、プレゼン用パソコンにPowerPointが要りません。従来は持参用ノートパソコンにPowerPointのインストールが必要でした。会場に備え付けのパソコンは通常PowerPoint導入済みですが、不用意にそれを使うとバージョンの違いによる文字欠け等の問題があります。PowerPointを使われるみなさんには、このように先方にPowerPointがインストール済みであっても、持参のPowerPoint Viewerを使って再生することをお勧めします。

○拡大
 これは8月に覚えた技ですが、提示中に画面の拡大ができます。
 よく字の小さな図表をそのまま貼り付けて顰蹙を買う人がいます。それを避けるため、従来は内容を整理して大きな字で作り直したりして手間がかかっていました。
 Flashなら、そのまま貼り付けておいて発表中に必要部分を2倍、4倍と拡大することができますので、小さな図表もそのまま貼り付け、現場拡大で誤魔化せます。これができると準備がぐっと楽です。うまく作れば拡大しても字にはギザギザなし。パワーポイントに慣れた聴衆をびっくりさせることができるわけです。

○時計を入れる
 今回からの試みです。画面右上に秒表示付きの時計を入れてみました。これで発表しながら常に時間をチェックでき、手元の時計を気にする必要がありません。スクリプトをいじれば加算や減算タイマーにもできます。PowerPointではよほどのことがないとできない芸当だと思います。

 元々アニメーションソフトみたいなものですので、視覚効果の秒単位制御はお手のものです。私は現在秒12コマで作っています。一応しゃべりに合わせて画面切り替えを調節していますが、「一段落しゃべり終わると次が現れる」というのを本番でピタリと決めるのは容易ではないです。むしろ音声を吹き込んでそれに表示を合わせれば楽かもしれません。
 すると口演は全自動で、発表者の出番は質疑応答のみということもできます。「発表者の本人確認が必要になる」という笑い話も出てました。
 
○その他
 私はできませんが、世の中のWebデザイナがやっているようなあらゆる技巧ももちろん使えるはずです。QuickTime動画とWindows Media動画を並べて再生させるといったことも、プラグインの有無を気にせず可能です。まだチュートリアルのパクリの域を出ませんが、実際に動かせるGUI部品を組み込んだりしています。

×欠点
 アウトラインプロセサ機能や配付資料印刷は弱いです。PowerPointでは青背景に白文字のスライドを印刷すると白地に黒文字になりますが、Flashではたぶんできないので、画面を複製して黒文字にしています。
 問題は価格です。Flash Professionalは88,200円。私は教員なのでこれを含んだStudio MX(126,000円)のエデュケーション版を36,750円で購入できました。

2006/09/14追記
 最近では白黒印刷はせず、次の手順で配付資料を作っています。各画面をキャプチャーしてFireWorksに貼り付け、画面数だけのファイルをPNG保存、それをJPEGに変換して、Windows上で「写真の印刷ウィザード」を起動。「定期券サイズのプリント」を選び、A4に9画面を印刷します。ファイル名の付け方や印刷時のファイル選択法にちょっとコツが要るのと、並び方が右から左になりますが、慣れれば苦にならなくなりました。

 講演後の懇親会で「『Flashによるプレゼンテーション技法』という本が出せるよ」とおだてられました。もし身近でそのような企画がありましたらお声をおかけ下さい(笑)。

 今回はコアな聴衆でなかったため中身を一般向けにしたのと、時間がなかったので、Dreamcastでのプレゼンはお見せできませんでした。DreamcastはFlash3だし、限られたメモリとCPUパワーに画像やサウンドを詰め込む工夫が要ります。これが8ビット時代のプログラミングみたいで面白いんですが。


2004/9/21追加
Room661さんからトラックバックをいただいたので、サンプルを公開しました。チュートリアルそのままで恥ずかしいですが。

2008/9/21 関連記事 さようならPowerPoint(2)Xboxでハイビジョン画質のプレゼンを

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2004/08/19

私のユビキタス端末環境

 私のオフィスは現場から急坂を登ったところにあり、12階建てのビルの屋上と同じ標高です。一度現場に降りると極力登りたくないので、主な立ち回り先4カ所のパソコンから自室のWindows XPのマシンをリモートデスクトップで操ります。リモート側は500MHzのWindows 98機とか、333MHzのWindows NT機等古く、普通のパソコンとしてはお蔵入りに近いのですが、画面の先では2.4GHzですので不自由がありません。原理上動画が見られないくらいで、通常利用ではレスポンスも問題なし。

 従来はリモートで親指シフト入力ができなかったので100%のパフォーマンスが出せませんでしたが、今週リモートでも親指シフトが可能となるソリューション(親指ひゅんQ)を見つけたので、完璧です。感覚としては、同じパソコンを5台設置しているような感じ。実際のソフト代は1台分ですので安上がりです。

 更に、会議に出るときは無線LANルータとノート機を持参すれば、会議中に自室のパソコンの資料を参照することもできます。それをプロジェクタで投影したりすると、予定外の話題にも対応できてなかなか便利です。

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2004/08/17

無線LAN-IP携帯を端末の無線LANカードがわりに

以前読んだ以下に関して。

大阪ガスがドコモの無線LAN/FOMA端末採用に踏み切った理由 : IT Pro ニュース

 構内PHSの代替としては無線LAN-IP携帯でモバイルセントレックスでいければと思っていました。
 次期の情報システムでは、非接触ICカードを職員証にして、入退室管理やコンピュータのログインにも使えないかと思っていますが、職員証を無線LAN-IP携帯にして、業務用端末のクレイドルに載っけることで通信と認証(ついでに充電)を可能にするというのも面白いかも知れません。でも、この仕組みで端末をシンクライアントでやるのは難しいかもしれませんね。

すみません、最近中身がコアになって万人向けでないことは反省しています。。。

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2004/08/13

乳房再建には保険診療の道もあったはず

がんに挑む・乳がんと生きる : 乳房再建で 心晴れやか : 医療ルネサンス (読売新聞)

8月6日付けの上記を見て驚きました。乳がんに詳しいはずの本田麻由美記者がこのようなことを書いていらっしゃったからです。

欧米では再建を乳がん治療の一環として保険診療を認めている。日本でも、乳房を失った心と体の苦痛への治療ととらえ、全額自己負担の現状を改める必要があるのではないか。
 私は乳房再建は現在の日本でも保険診療可能だと思っています。身近な医療機関でも実際保険診療をやっているのではと思います。
 日本の標準病名マスターには「乳癌術後後遺症」の病名があります。また、乳房の「瘢痕拘縮」の病名でも良いでしょう。それに対して筋皮弁術や遊離血管付き複合組織移植といった手術が行われていると思います。

 自費診療になるのは、シリコンや生理食塩水を入れるバッグが保険適用外なためです。(善し悪しは別として)混合診療が解禁されればバッグ代のみでOKになるでしょう。
 シリコンなどの方が手軽な手術で形よくできますが、人工物を使わないと言う点では自分の組織による手術も利点があります。上手な医師がやれば満足できる結果になります。

 読売新聞では1年前にも同じ先生の出てくる記事がありますが、そちらには「おなかの脂肪を使う再建法は保険がきく」と書いてあります。今回とは違いますね。

 今回の「医療ルネサンス」を読んで、「乳房再建は全額自己負担」と思いこむ人が増えないことを祈ります。「乳房再建」「保険」でネット検索するといろいろ情報が得られると思います。


2004/11/29 参考リンク追加
日本形成外科学会の形成外科と健康保険、育成医療のページ
  「ガン切除後の再建手術などは健康保険の対象」
市立岸和田市民病院の形成外科のページ
  乳房再建は行っているが、保険外診療は行っていないと書いてあります。
2004/11/30 関連記事
上記を書いた途端、紙上で反応がありました。また虫の知らせ??
応えたぁ。(ナウシカ風)

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