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2007/12/09

Autopsy imaging (Ai)は世界で通用するのか

Autopsy imaging(Ai)という言葉があります。日本語では「死亡時画像病理診断」と表記するようです。オートプシー・イメージング学会というのもできています。

 私の施設でもAutopsy imagingの検討をしていたことを思い出しました。今後発展すると良いと思います。ただ、私としてはその呼称が国際的に通用するのか、またAiと略すことが誤解の元にならないかが少し気になりました。ふつうAIといえば「人工知能みたいなもの」を指しますから。この問題については、Ai学会の公式見解ともいえそうなものが公開されています。
リンク: Autopsy imaging (Ai)名称問題.

 一方、ネットで"Autopsy imaging"を検索してみると、日本のものばかりのようで、国際的には定着していない感じがします。

virtual autopsyやvirtopsyのほうが、用語としてはたくさんヒットします。
about 583 for "Autopsy imaging".
about 15,100 for "virtual autopsy".
about 3,770 for "virtopsy".

 Autopsy imaging自身は良い呼称だと思いますが、もしvirtual autopsyと同概念であれば、これからの事業普及のためには日本固有の呼称や、Aiという略語単独での利用は再考の余地がありそうに思います。

 千葉大学AiセンターWebサイトの英語版にはvirtualという単語はありませんでした。
リンク: Autopsy Imaging (Ai) Center.

 「ある程度定着しているから今さら舵を切れない」という話はいろんなところでよく聞くのですが、「今のうちに舵を切る決断をしたほうがよい」場合であることが多いような印象をもっています。

おまけ
 ミステリー作家の海堂 尊さんが、Autopsy Imaging (Ai) の普及活動に並々ならぬ情熱を持って取り組んでおられます。医療ジャーナリズム研究家のわたくしといたしましては、大変興味深い現象です。マスメディアが医療行政を(ある程度)動かせることはいろんな場面で見てきました。ベストセラー作家の熱意もけっこう効くのではと思います。がんばってください。でも名称はご再考を(って言っても無理でしょうけど)。

 あと、少し気になるのは、千葉大学AiセンターWebサイトが千葉大学のWebサイト内に置かれていないことです。この状態では大学として正式に認められた組織であるのか疑念が残ります。早期に改善されることを期待します。

続報 死亡時画像診断に「病理」が必要か

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