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2008/08/22

北京五輪開会式は口パクか吹き替えか

ウケを狙ってこんなタイトルにしてみましたが、今回書きたいことは、「口パク」という日本語の素晴らしさについてです。

とはいえ、本題に入る前に、一応表題に沿って整理してみましょう。

 口パクというのは、歌を歌う場面で録音に合わせて口だけ動かすことです。細かく分類すると、「実際に声を出していない場合」と、「声は出していてもマイクに拾わせていない場合」があると思われますが、そこをカバーする言葉はないようです。
 で、中国語で何というかですが、今回の北京五輪開会式のは仮唱と呼ばれているようですので、口パクの中国語訳は仮唱としておきましょう。
 英語ではlip syncです。読んで字のごとく、音声に唇を同期させることですね。

 映画などにおいて、俳優が歌を歌う場面で実は別の人が歌っているというのは、普通吹き替えと呼びます。歌だけでなく、楽器演奏などもそう呼ぶみたいです。
 英語で言うとdubですが、中国語では配音になります。
 インドあたりではplayback singerという専門の職業もあるようです。彼らの歌に合わせて俳優がlip syncするわけです。

ここからが本題ですが……
 こうして調べてみると、仮唱もlip syncも言葉を見ただけで意味が通っています。中国の単語にはこのようにしばしば感心させられることが少なくありません。日本でもつまらない外来語を使わず、中国語を見習えよと思う場面はいくらでもあります。
 それに引きかえ日本語は「口パク」。言葉を見ても意味を表さない欠点があるわけですが、そのかわりに金魚が口をぱくぱくさせるような、愛らしい中にも間抜けなニュアンスのある、素晴らしい表現です。今回だけはこの表現の豊かさに軍配を上げたいと思っています。

 見事な日本語の中には、欧米や中国さえ従えてしまう力を備えたものがあります。その代表はカラオケでしょう。中国では卞拉OK、アメリカでもkaraokeです。この単語も全く意味が通りませんが、なぜか世界を席巻してしまいました。「口パク」も世界に広がると良いな……。

リンク: [雑学] 日本語にオノマトペが多い理由&世界のおもしろオノマトペ | RxR | R25.jp.

おまけ

デジイチ最新情報!さんが、「光と連動した一糸乱れぬ太鼓の演奏も、録音だったのではないかな?!」と書いていらっしゃるので思い出したのですが、だいたいあんな大きな競技場で演奏なんかをやると、反響するのできれいな音になるはずがないですよね。あのスタジアムが「鳥の巣」形状なのは、音が反響しない効果もあるのかも……などと思いました。

リンク: デジイチ最新情報! さん それは「口パク」ではなくて「吹き替え」だろう.

おまけ2

wikipediaによると、playback singerというのは、インドのBollywood, Sandalwood, Tollywood, Mollywood, Kollywood、そしてパキスタンのLollywoodで盛んなのだそうです。知りませんでした(笑)。

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