最後の匠-職人技の継承の危機
日本でその技術を受け継ぐ最後の一人になった、後継者のいない職人さんに弟子入りして、その伝統技術を後世に伝える……というのが、私の個人的な夢でした。たとえば愛媛県内子の和ろうそくとか、セルロイド人形とか。
残念ながら、そのような夢が実現する可能性は少なくなりつつありますが、医療の世界でも、同じような業界第一人者の方々がいらっしゃいます。
まず思い出すのは、メーリングリスト等を通じてドイツ語圏の医療事情を教えて下さる岡嶋道夫先生、そして、韓国のレセプト電子化の伝道に情熱を燃やされている西山孝之先生です。いずれも日本の医療界にとってかけがえのない人材です。岡嶋先生は1924年のお生まれとのことで今年85歳、西山先生は大学卒業が1955年とのことですので70代半ばを過ぎておられると思います。
岡嶋先生にはお会いしたことがないのですが、西山先生はお会いするといつもその情熱の一端を語って下さいます。あの偉大なお仕事の後継者は居られるのだろうか……といつも思っています。自分が受け継げるという自信もないので、ひとごとのようで申し訳ないです。いや、必要なのは自信でなく単に熱意だけなのかもしれませんが。
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