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2010/02/09

なんでもaaS(1) 情報自体の仮想化、Data as a Service

IDCのイベントで、また啓示を受けました。興奮が冷めないうちに覚え書きです。

 サーバの仮想化、ストレージの仮想化の次には、リソースの仮想化が控えているそうです。翻って、IaaS、PaaS、SaaSときて、もっと柔らかい側の次のサービス化は何なのだろうと思っていました。そこに、日立が提唱するKaaS(Knowledge as a Service)という言葉も見つけました。日立の説明員のおにいさんおねえさんは、手にしている雑誌の表紙に大書してあるKaaSのKが何かすら答えられませんでしたが(苦笑)。

 そこで思いついたのは、KaaSとまではいかなくても、SaaSの次はデータの中身の仮想化、情報本体の仮想化だろうと思ったのです。1つのデータが、見せ方によっては文書ファイルであり、他方ではデータベースのレコードであると。以前思いついた、病院情報システムのバックアップをPHRに見せるという着想に、別の登山口からたどり着いたような気がします。あの時のきっかけは、プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの融合でしたが。

 これを、乱暴ですがData as a Serviceと呼びましょう。ただし、DaaSというと、Desktop as a Serviceが先行しているので、DaaSと呼ぶのは無理のようです。Information as a Service、Content as a Service、Dataview as a Service等いろいろあるのですが。今後良い呼称を考えることにします。やっぱりKaaSかなぁ。AaaS(Appearance as a Service)は空いているようです。。。

 電子カルテの4原則の所に書きましたが、情報にはいろんな側面があります。普通の文書は見読性(visibility)と保存性・完全性(integrity)は備えていますが、検索性(availabilityやsearchability)、データ品質(粒度や定義や意味)などが不十分です。そこで、今後は「文書や情報そのものの仮想化」を考える余地があると思います。
 人間が見ると普通の文書ですが、DBMSから見ると1つのレコードであり、シソーラスからみるとさまざまなオントロジー属性を含めたインデックス語が見える……というふうにできそうです。Office Open XML(OOXML)やOpen Document Formatの拡張として埋め込めるのではないでしょうか。
 ……なんということを考えていたら、マイクロソフトが医療分野での応用例を出していました。すごい。3年前からWord 2007のdocx文書にはHL7 CDAが埋め込み可能だったのです。
Office オープン XML 形式を使用した、電子医療記録ポータビリティおよびヘルスケア業界標準のサポート

 うーん、山ごもりの時期が近づいてきたのかも知れませぬ。そういえば、先週大橋克洋先生に初めてご挨拶することができました。先生からは今後もいろいろと学ばせていただこうと思っています。

10/02/10 タイトルも含め大幅加筆しました。元タイトルは「なんでもaaS(1) データの仮想化、Data as a Service」

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コメント

興味深いです。データ部分だけの世界っていう意味では、すっごく可能性(というよりも需要に基づいた実現性)があって、それはそれで良いと思うんですが。。。この「仮想化」のプロセスってどうなんでしょうか?本当は、「仮想化」という「行為」にはものすごく大きな恣意性が含まれていますよね。たとえば、お花畑があって。。。これをデータ化すると、「エゾエンゴサク3425本」っていうデータになっちゃう。もしくは、「青」とか「ケシ科」とか?「青」というデータからは、ほんの少し美しさが伝わるけど、それが無ければ、可憐な青い花という最も大切な「伝えたい事」は漏れてしまう。。。(画像は添付できても、その画像そのものからは美しい花という情報は抽出できないですよね。テキストデータでキーワードをに含めても、そこにまた恣意性が入っちゃう)
いろんなプレビューができて、完璧になればなるほど、そういう恣意性の姿が、見えなくなりそう。。。

投稿: 水無月すずめ | 2010/02/09 14:37

こんにちは。画像という点ではステガノグラフィーという技術があって、人間が見ればお花畑だけど、機械にかけるとデータが取れるという見せ方があります。厳密には本物の画像ではありませんが、事実上問題ないということで。今どきiPhoneで撮った写真には撮影場所のGPS情報が含まれていて問題化していますから、既に時代はそうなっているようです。逆に、美しさだけを伝えたいのであれば、一切の付加情報を削って送るのが一番かも知れませんね。。。

投稿: ynb | 2010/02/11 12:37

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