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2010/04/20

病院情報システムからデータが出ないという件について

トラックバックの利かないブログのひとつにトラバして、意見を書いてみます。届くかな?

リンク: PMDA近藤理事長が動く 東大医科研・宮野悟教授(下)|ニュース|ロハス・メディカル.

 いえいえ、ほんとうはさまざまな社会に役立つデータも出せるんですよ。データ出しに従事する人材さえ配置できれば。私の職場も少人数で苦労してやっているので、いろんなところにデータを出せないだけなんです。以前PMDAにもデータを出したことがあったと思いますが、担当が変わっていたりして、トップまではご存じないのかもしれません。
 世の中には、規格さえ標準化すればデータ品質が揃うと思っていらっしゃる方もおいでなのかもしれませんが、医療の現場で感じることは、結局正しいデータを提供するには、ある程度の知識と経験を身につけたり継承したりした人の眼や知恵が関与していないとだめだろうということです。

 私の職場はこの4月にも診療科の再編がじゃんじゃん起きていますし、マスタもどんどん変わっていますので、ボタン一つでデータは出せないです。ある診療科のある病名の集計をしたいと行っても、次のようになります。

2009年4月以降はA診療科でZ病名、
2008年3月~2009年3月まではB診療科でZ病名
2002年3月~2008年2月まではB診療科でX病名

 自前の人材がいないため企業に丸投げしているから、いろんな知識が自分の所に残らず、継承できないのではないかと思っています。だからいつまで経っても丸投げから脱却できない。自分の組織で人材を育てることができれば、ずっと良いデータがたくさん出せると思います。

リンク先の前記事を読んでいると、ゲノム・インフォマティクスの世界でも状況は似たようなものみたいです。システムは入れたけど運用できないとか。よく講演なんかの最後に添える言葉ですが、ここには書いたことがないような気もするので書いておきます。

ITは組織や制度を映す鏡
医療ITの問題点はそれらの歪みに帰着する(医療費も含めて)
当面の方策は人材の確保しかないようだ

あちらのブログ、他にも言いたいことはいろいろありますが、コメントもできないのが歯がゆいです。まぁこちらも足元が忙しいので、あまりお付き合いする暇がないというのも事実ですが。

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