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2011/06/05

PHRへの医療者の責任はセカンドオピニオンに似ている

あるMLで気づきをもらったので書きます。いわゆる「blogを見といて」問題への対処のヒントです。

 情報爆発の昨今、よそから紹介された患者が1000枚もの画像を持ち込んだ場合に、それを医療機関が消化しきれないという問題が出ています。今後出てくるPHRをはじめとした患者起源の医療記録も同じ問題を孕んでいます。この問題を例示します。

医師「どうしました?」
患者「半年くらい前から食事が喉を通らなくなって」
医師「詳しく聞かせて下さい」
患者「詳しいことはPHRのブログに書いてますので見ておいて下さい」
後日、「患者が悪化したのは医師が患者ブログの記述をよく読まなかったため」との紛争が起きる‥‥といった懸念がなされています。

 あるメーリングリストでセカンドオピニオンの概念を整理してくれた方がいて、私もこの「blog見ておいて下さい」への対応は、セカンドオピニオン外来と同じ扱いとすれば良いことがわかりました。例えば30分5000円で、そのblogをじっくりと読む。もちろん患者を前にして読むこともできるでしょう。そして、あくまでもセカンドオピニオンなので、診療でなく相談。医師や医療機関はそこでの責任は持たない。
 じゃあ普通の保険での受診の時はどうするかと言えば、患者の側で医師に伝えたいことをA4用紙一枚程度のサマリにまとめておくのです。外来診察時に読める範囲におさめ、そこは確かに読んだと言うことで責任も生じるということです。従来でも、5分間の診察時間内に患者が訴える以上のことをカルテに書くことは不可能だったわけです。稀に日記を提出する患者がいたかもしませんが、患者の日記は医師の診療録とは別です。

 医師が患者を紹介する際に診療情報提供書を書くように、Health 2.0時代の今日、患者もPHRに書いた記録のサマリを作って受診すべきなのだと思います。

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