2022/06/15

医療DXへの道 (私のプロフィール)

(スマートフォン向けサイトではプロフィールが見つからなかったので固定表示にしました)

福岡の民間病院で形成外科と情報を担当する医師、コラムニスト。最近の得意分野はテック国語学とテック倫理学。
Chief, Dept. of Information Technology and Provisioning, Kieikai,Fukuoka, Japan

月刊新医療で「医療DXへの道」を連載中。

詳しいプロフィールページは https://inter.way-nifty.com/about.html

P7260513

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2022/04/22

NFTの日本語訳をつくろう

副題:NFTの和訳は、非代替性トークンでなく「電子原本証票」

最近、報道などでNFT ( Non-fungible token ) という語をよく見かけます。日本語に言い換えると「非代替性トークン」ですって???
 日経XTECHの説明

 横文字の説明に、なじみの薄いカタカナ語を用いるとは最悪。でも、代わりの日本語表現が出てこないところをみると、よほど難しいのかな。これは挑戦しがいがありそう。それでは考えていきましょう。

<トークンといわれても>
 なんといっても酷いのは「トークン」です。トークンとは何か理解している人が日本にどのくらいいるでしょうか。tokenの和訳を辞書やネットで調べてみると、しるし、証拠、兆候、表象、証拠、記念品、代用貨幣、引換券、商品券などが挙がります。
 私の個人的なイメージ、すなわち旅行や留学で米国に居たとき見聞きしたtokenというと、まずは四角い穴の空いた金属製のコインみたいなものです。地下鉄ではそのtokenを購入し、乗り場入口の回転ドア脇の投入口に入れると、回転ドアのロックが外れて入場できる仕組みでした。遊園地の乗り物でも同じ金属製のtokenが使われていました。また、紙製の回数券のような乗り物券もtokenと呼ばれていた記憶があります。tokenは抽象的にはそのようなイメージで間違っていないと思います。
 さて、NFTのトークンとは、ブロックチェーン技術を用いて「非代替性」を証明するものでしょう。前述した訳語例にはないのですが、tokenの抽象イメージから考えを巡らすと、「証票」という語に思い当たりました。「証票」を辞書で引くと、「あることを証明するためのふだ・かきつけ」とあります。私の持つイメージにはぴったりとはまります。

<非代替性というのも耳慣れない>
 つぎはnon-fungibleを非代替性と訳す件ですが、要は「あるデジタルデータがこの世に一つしか存在しない」といった意味ですから「原本性」としても特に支障はなさそうに思いました。

 以上から、NFTのより良い直訳は「原本証票」となります。ただ、これではデジタルの世界での語であることがわからず、紙のような実物を想像してしまいます。ですから原語にはない「電子」をつけました。電子署名という言葉も既存ですし。

<結論>
NFT ( Non-fungible token ) の日本語訳として「電子原本証票」を提案します。

 ここで面白いなと思ったのは、ブロックチェーン( block chain )は単に「分散型台帳」と訳されていることです。こちらは電子とかデジタルという意味がついていません。それでも大丈夫なのは、紙など現物の台帳では、分散していると役に立たないからです。

 ちなみに、Googleで"原本証票"を検索すると"原本証憑"を推奨されます。証憑というのは取引の世界ではよく使う語のようですが、私のような素人には読めない、意味もわからないと思ったので、「証票」としました。

<おまけ>
 新聞などの和訳(?)見て、ずっと「情けないなぁ」と思い続けていたのですが、ついに自分の手で終止符を打とうと決心しました。これは「機種依存文字」に勝るとも劣らない業績になるかな?

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2021/11/20

なんでもSIMフリー(3) ガス漏れ警報器をPHRのプラットフォームの中核に

5年くらい前、「PHRの利用料は電気料金に上乗せすると良い」という記事を書きました。

電力小売り自由化を契機に、PHRも電力業者が実質無償で提供すべき

最近、電気よりガスの方が望ましいということに気づいたので発表します。

最近、自宅のガス漏れ警報機を交換しました。同じ頃、家族が住む賃貸部屋のガス代の明細を見ていると、ガス漏れ警報機のレンタル料金が載っていました。けっこう安くない金額です。

電気料金に再エネ賦課金が上乗せされているのと同様、(多くは法的義務のない)ガス漏れ警報器にも皆さんお金を払っているわけです。

ガス漏れ警報機は、多くは天井や床近くにあり、電源もあり、一部は通信機能もあります。住宅にも原則そのための設置場所があります。これにSIM等と各種センサーや、必要に応じてカメラを内蔵すれば、そこに住む人の状況把握もできるし、IoTデバイスとも安定的に通信できるでしょう。WiFiルーター機能もつけて良さそうに思います。

現状と同じか100円高くらいのレンタル料で、PHR対応機能のついたガス漏れ警報器をガス事業者からレンタルしてもらえば、利用料をガス料金に含めて徴収できます。ガス事業者はPHR業者などからお金を徴収できるでしょう。

(とりあえず一気に書いた初稿はここまで)

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2021/11/17

DXのXとは「変身」である

いままで、DX (Digital Transformation)のうまい日本語意訳として、岡田悠偉人先生の「文化の更新」を使ってきたのですが、人の受け売りでは若干情けないなぁと内心思っていました。

最近ようやく、シンプルで腑に落ちる表現に到達したので、紹介します。

ひとことで言えば、

DXとは「デジタル技術による変身」

です。これがもっともシンプル。X(transform)の和訳は素直に「変身」で良いのです。

ただこれだとデジタルの解釈が曖昧なのが気になります。デジタルを使わない表現も今後考えたいと思います。

岡田悠偉人先生が講演で用いておられた攻殻機動隊のたとえが大好きなのですが、私は仮面ライダー(本郷猛)の世代なので、自信を持って「変身」を勧めたいなと思っています。

 

(毎度のことながら書きかけ公開、そのうち追記、です)

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2020/10/06

皆「医療ビッグデータ」というけれど、正しく理解されてるのか?

医療マネジメント学会の学術総会のため、京都に来ています。メインテーマが

「病院ビッグデータ革命 BIG DATA Revolution」

となっています。

最初にこのテーマを見たときに、「関係者の皆さんは、ビッグデータの本質をどこまで理解されているのだろうか?」という疑問がまず浮かびました。そこで、「そもそもビッグデータの本質とは何か、医療分野では正しく理解されていないのでは?」という演題を応募しようと思いました。でも、たぶんこの学会ではまともに取り合ってくれないだろうということで、応募はせずお蔵入りとなったのですが、京都に来てそのことを思い出したので、当時のメモを公開します。

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2020/09/11

究極の医療DX(1) 医療機関から電子カルテ端末を全廃する

当サイトのモットーは2003年以来「Googleで気の利いたキーワードを入れたときに、上位にくるようなページを作ること」だったことを思い出しました。タイトルを読めばわかると思いますが、タイトルは単なるSEO目的、中身は荒唐無稽なシリーズですので、5GとUaaSBits on Film同様、荒唐無稽にお付き合いいただける方のみお読み下さい。毎度のことながら第2回があるのかはわかりません(笑)。

ETERNA-RDSほどの衝撃ではありませんでしたが、久しぶりに「これは!」というニュースを見ました。

南都銀行が「日本初」の営業店端末全廃へ、窓口手続き減らす店舗改革
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00678/082800033/

多機能だけど、操作が複雑な業務端末自体の廃止を通じて業務を抜本的に見直すというのです。医療機関でも、多機能だけど使いにくい、使いこなせていない電子カルテなどの旧来システムを全廃するという前提に立てば、いろいろと考える余地が生まれそうです。

3年くらい前に以下を書いてはいたのですが、なかなか具体的な風景をイメージできるまでには至りませんでした。

なんでもファースト(1) 医療介護福祉のIT化はなんでもPHRファーストで。

でも、スーパーマーケットでもセルフレジや無人支払機が目立つようになって来ています。銀行の支店で業務端末を全廃して、セルフATMやタブレット端末ですませられるのなら、医療機関の第一線も業務端末なしにして、ベッドサイドの端末や患者に持たせるタブレットを借りて職員がPHRに入力すれば良いことに気づきました。そこから医療機関側のシステムにデータを送り、あとは集約した事務センターにまかせれば良いわけです。このバックオフィスの集約が難しそうに見えますが、ここにこそビジネスチャンスがあるのだろうと思っています。

それ以前にPHRのプラットフォームもできてないわけですが。。。

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最近キーボードの掃除・洗浄をしました。本題と直接関係ない写真を載せてみたのも、SNSでのクリック促進のためです(笑)。

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2020/07/19

恥ずかしながら久々にノートパソコンで「やらかして」しまいました

1981年のMZ-80B以来、パソコン歴40年(!)近くの私ですので、ことパソコンについては、人並み以上の知識と経験があると自負しています。しかし、私が持っているうちで最新のパソコンについて、まともに動いていなかった部分を直すのに2年以上もかかってしまったので、恥ずかしながらその詳細を告白します。

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2020/06/10

オンライン学術集会のジレンマ(2)利点と注意点など比較してみた

これまた書きかけですが、「裏録、W録、タイムマシン」のシリーズ3回目を、先行公開します。

参考過去記事

裏録、W録、タイムマシン (PDF) ジャミックジャーナル  2005/5
学術集会のオンライン開催で顕在化する参加費のジレンマ  2020/4

なんでもaaS(3)学会運営の融解。サイバーアメーバ学会 2011/3
ついに実践エクストリーム・シンポジウム  2011/6

 

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2020/05/19

オンライン限定医師免許への道

(中身はまだ書きかけですが、ようやくそれなりのタイトルを思いついたので公開します)

以前オンライン学会の参加費を考えたときに、「ポストCOVID-19時代、もう元には戻らないことがある」という事実を実感した私ですが、遠隔診療(オンライン診療)は、そうでもないのではと思っていました。これは私が普段担当している形成外科の分野が、ほぼ遠隔では成り立たないこともあるのですが。たとえば、毎日のように行っている手術やけがのあとの抜糸はこうなります。

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2020/04/15

学術集会のオンライン開催で顕在化する参加費のジレンマ

副題:ご近所の愛ふたたび(1)

新型コロナウィルスによるCOVID-19の蔓延に伴い、学会などの学術集会のいくつかがオンライン開催(Web開催)に変更されつつあります。その参加費をどのくらいに設定すべきかを考えてみると、従来誰もが放置してきた集会参加費の問題が顕在化してくると思います。

学術集会のオンライン化、Web化は、パンドラの箱を開けてしまうことになるでしょう。

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