コメントは差し控えたい
訴訟を起こされたときや、不祥事の際にメディアに載る定番コメントがこの「コメントは差し控えたい」です。通常「訴状を見ていないので」「判決文を見ていないので」「当局が捜査中なので」などの枕詞がつきます。
載せる報道機関の方も、もう少し何とかならないのでしょうか。そのような答えと決まっている場合は、最後の一文は載せず、別のことに字数を使っては?
そして、しばらくしてからもう一度取材に行ってほしいと思います。訴状を見た後のコメント、判決文が届いた後のコメントをぜひ聞かせてほしい。
まあ、コメントが取れるまで待っていたのでは、ニュースの鮮度が落ちるし、コメントだけのフォローアップではニュースバリューがないのはわかります。しかし、今は紙や電波だけがメディアではありません。ネット上ではハイパーリンクが簡単なわけですから、電子版には後追いで掲載ができるでしょう。
さらに進めて、「差し控えていたコメント」専門のポータルサイトを作ってはいかがでしょう。最近の「差し控えられたコメント」一覧を表示し、その後の追加取材状況と、取れたコメントへのリンクがたどれるような。商売上はうまみがないかもしれませんが、第一線記者の士気は上がるのではないでしょうか。
もう一つ、「担当者と連絡が取れない」というのもありますね。いまどきの携帯電話の普及率・カバー率を考えると、まさに笑うしかない言い訳です。まともな企業や団体で、肝心なときにキーパーソンと連絡が取れないところなんてあるわけがない。取材する側と受ける側の暗黙の符丁なのでしょうね。
いや、日本のどこかに「法人向け連絡の取れない駆け込み寺」サービスを提供してる温泉地でもあるのかも(笑)。そういう場合は、取材側から「担当者に渡して」とプリペイド携帯電話(GPS位置情報サービスつき)でも貸し出してあげては?
| 固定リンク | 0
| コメント (0)
| トラックバック (2)
最近のコメント