米国一般教書演説から、医療に関係する部分を日本語訳
2004年1月20日におこなわれた、アメリカ合衆国、ブッシュ大統領の一般教書演説から、医療に関係する部分を和訳してみました。誤訳等ありましたらお教え下さい。原文はこちら(State of the Union Address )。
我が国の医療システムも、経済と同じように変わるべき時を迎えています。医療技術は驚くべき進歩を続け、命を救っています。しかしこの劇的な進歩は、医療費と健康保険の高騰という自身に内包する問題ももたらしてきました。議会と我々は、これらの費用を制御するのを助け、現代医学の恩恵を我が国にあまねくもたらすため、共に努力せねばならないのであります。
これらの目標を達成するためには超党派の努力が必要ですが、二ヶ月前にその道は見えました。議員の皆さんはメディケアの強化と処方薬費用の給付で、高齢者に対する重要な公約を守りました。皆さんは彼らが受ける権利のある現代的医療をもたらしつつあるのです。
通していただいた法の下で、今年から高齢者はほとんどの処方薬が10%から25%引きになる割引カードを選ぶことができます。そしてたくさんの低所得高齢者は薬代としてさらに$600を受け取ることができるようになります。来年からは、糖尿病と心臓病の予防検査の給付が新たに受けられる予定です。メディケアに入る高齢者はそれだけで健康診断を受けることができるのであります。
2006年の1月に、高齢者は処方薬の給付をメディケアでカバーされるようになります。月に約$35の保険料で、今日給付を受けていない高齢者のほとんどは薬の請求書がおよそ半額になります。この改革で高齢者はそのメディケアをそのままにすることもできますし、メディケアのプランが自分に合うように選ぶこともできます。ちょうどみなさんが自分のニーズに合った保険を組めるのと同じです。そして今年から、数多くの国民が保健貯蓄口座を使うことで医療費を免税にできるのです。
私はこの法案に誇りを持って署名しました。高齢者の選択を狭めたりメディケアでの処方薬の給付を奪う企みには、拒否権を行使します。
医療の重大な問題として、我々の目標は、国民がそれぞれのニーズに合う民間健康保険を選んで入れるようにすることであります。保険をより手の届く値段にするため、議会は高騰する医療費対策に取り組まねばなりません。より多くの労働者が健康保険に入れるように、中小企業は結束して安い保険料にするよう交渉できるようにすべきです。業界団体健康保険法を早く通してくれることを求めます。たくさんの国民が基本的な医療保険を買えるよう、低所得の国民に税金の払い戻しを与えるようにお願いします。
医療の記録のコンピュータ化によって、危険な医療ミスを避け、コストを抑え、よりよいケアができます。医師と患者の関係を守り、良い医師が良い仕事をできるようにするため、我々は無益でくだらない医療訴訟はなくさねばならなりません。そして今夜私は、ろくでもない医療保険を買っている人々に、我々の新しい保健貯蓄口座で、保険料の100%が税金から控除できることをお知らせしたいと思います。
国営の医療システムはまちがった処方箋であります。医療費を制御し、医療の窓口を広げ、保険を買える国民を増やすことで、我々は米国の医療を世界一にしている民間の医療システムを守っていきたいと思います。
……このあと演説は子供たちの問題に続いていきます。
2003年の一般教書演説(米国大使館の和訳) 医療に関してはあまり変わらないような気も…
2002年の一般教書演説(米国大使館の和訳)
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