Great Moments at Workの日本語訳をつくろう
日本では民放テレビをあまり見てなかった、しかもマイクロソフト嫌いの私ですが、米国で見たマイクロソフトの「Great Moments at Work」のコマーシャルには負けました。会議室のスクリーンは切り落とされ、巨漢のおばちゃんは廊下を滑り、ゲータレード代わりのウォーター・シャワーは飛沫を上げ、タブレットPCはコマ回しされてます。もう最高。
で、先日ふと見た日本の雑誌広告でこのキャンペーンの日本語版を見ました。「仕事でのすばらしい瞬間」。ちょっと待ってくださいよ。中学生じゃないんですから、もう少しましな訳はないんでしょうか。
というわけで、今回はマ社のためにこのコピーの日本語訳をつくってあげようという、実に親切な企画です。読者の方からのアイデアも歓迎です。やはり日本語ですので、七五調が基本になるでしょう。
「職場の至福」 まず思いついたのはこれ。至福という言葉には「ひととき」とか「瞬間」とかが続くことが多いので、省略可能でしょう。「至福の職場」もいいんですけど、一応元のコピーの意味に合わせてみました。バリエーションとして、「職場に至福、ありますか」というのも。
「究極の業績」 コマーシャルを見てると、これが引き金になっているようなので。「空前の成果」というのも。
「仕事の絶頂」 まあ絶頂のあとは下り坂なんですが、米国のコマーシャルの印象に合うほどの強い言葉が見つからなかったので。
「職場にも奇跡が起きる」 五七調ですね。
とりあえず今日はこのあたりにしておきましょう。
でも、日本の雑誌広告を見た範囲では、みなエレベータや廊下や椅子でニヤリとする程度なんですよね。やはり日本人には爆発的な喜びは似合わないのでしょうか。。
あ、採用の暁にはMicrosoft Office Professional Enterprise Edition 2003の最低ライセンスをお礼にいただいてかまいませんよ(笑)。ソースネクストのLotus SuperOfficeやStarSuiteを考慮中ですけど。
●2020/06/07 追記
この記事を書いてから16年、新型コロナウイルスの流行で学術集会がWeb開催になりました。今般の集会はZoomというシステムを使っています。講演発表者はみんな画面共有でPowerPointなどのソフトでプレゼンしています。まだ慣れないせいか、画面の切り替え効果の動きがカクカクしたりしてちょっとざんねん。
そこで私のあまのじゃくの血が久しぶりに沸き立ちました。htmlでプレゼンし、DreamcastでFlashを使ったハイパーデモをやり、XBOX 360でノンストップハイビジョン動画を映写しながらしゃべった私です。自分が何かやるときには、決して画面共有はやるまい、スケッチブックを持ってパラパラやるとか、本格的な紙芝居をやるとか、それこそがポストコロナ時代のリモートプレゼンだ。そうだ、画面の切替はハサミで切り落として……。その瞬間でした。ふと、あの「スクリーンが切り落とされる」動画のことを思い出したのです。まさにGreat Moment。
とっくの昔にリンク切れになっていたことは知っていたのですが、2020年の世にはYouTubeという便利なものがあるのです。見つけましたとも。どうぞご覧下さい。
会議室のスクリーンは切り落とされ、巨漢のおばちゃんは廊下を滑り、ゲータレード代わりのウォーター・シャワーは飛沫を上げ、タブレットPCはコマ回しされてます。
2004年頃は、数年後に暗黒星団帝国マイクロソフトの手先みたいになるなんて、思ってもみなかった私です(笑)。MSDN使わなくなってずいぶん経つなぁ。
続報 暗黒星団帝国の秘密
(なんだか、未来人からの手紙みたいになってしまった)
| 固定リンク | 0
コメント