実話に基づく病院広告(米国)
院内ニュースレターで、最近の当院の雑誌やラジオの広告の自慢をしていましたので、ちょっとご紹介します。
だいたいはキャッチコピーとその患者の物語になっています。もちろん実話で、患者は実名で登場します。以下はそのコピーです(私の意訳)。
「Bxxx Gxxxxが脊髄を損傷したとき、ほとんどの病院は麻痺してしまった」いずれの物語も、自院の傑出した医療のおかげで、他では治らないと言われた傷病が回復したという話です。これらの広告は、ある広告代理店と組んで作っていますが、最近複数の広告に関する賞を受けています。「R.G.の両親は、彼女が脳損傷を受けたときに涙を流した。のちに彼女がコロンビア大を卒業した時ほどではなかったけれど」
「弁護士が喉頭癌を患ったとき、他の病院は手の施しようがないと言った。それに対して私達は『異議あり』と申し立てた」
日本ではもちろん広告規制があるのでこういう広告は存在しませんが、Webサイトは広告規制対象外とされていますし、むしろ患者個人の闘病記サイトなどで、こういう物語を載せる事例も現れてくるのではという気もしてきています。
とはいえ、「このような個人闘病記サイトが実は病院の息のかかったモノだったら?」という懸念を持つ方もいらっしゃるでしょう。難しい問題です。JIMA(日本インターネット医療協議会、いちおう私も会員)とか、最近できたJACHI(医療健康情報認証機構)等がこのような問題に対応しようとしており、一定の役割を果たしてくれるものと思っています。
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