« 2004年3月 | トップページ | 2004年5月 »

2004/04/24

店頭で17インチiMacを買うときはPanther入りか確認を

Quadra 700以来12年ぶりに、個人でMacを購入しました。これもひとえにSHIBATA Seijiさん作のドライバによって、富士通の親指シフトキーボードが使えるようになったからにほかなりません。この場でも感謝の意を表したいと思います。

 近くのお店(ヤマダ電機)でiMacを購入して、自宅に帰りました。パッケージを開けていると嫌な予感。ソフトウェア証書に10.2と書いてあるのです。起動した機械を見ても、10.2のままでした。
 Mac OS X 10.3(Panther)が出て半年近くになります。アップルのWebサイトにはiMacにPantherがプリインストールされていると書いてありますが、店頭のカタログには「(カタログのソフトが)全てにプリインストールされているとは限らない」と注意書きがあります。つまりPantherはいま市場にあるiMac全モデルにプリインストールとは限らないということです。
 翌日お店に苦情を言いにいったところ、10.3の入ったモデルとの交換や、10.3の無償提供はできないと言われました。交渉の結果、店側が最新OSでないことを説明しないまま売り付けた非を認めて、Apple Storeで同モデル(当然Panther入り)を購入し、それが届いたら現状の10.2モデルを家まで引き取りに来てもらって返品ということになりました。というわけで、この文章はその無償貸与iMacで書いています。

 20インチのiMacは当然全台Pantherが入っているはずですが、それ以前の15インチや17インチモデルの店頭在庫には未だに10.2のモデルが残っているようで、要注意です。やっぱりMacはそれだけ売れていないのかな。一日使った印象は、こまごまとした問題(表示や入力など)以外は予想以上にすばらしいのですが。。。


こちらにも記述がありました。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1121/apple.htm
現在は市場流通在庫もあることから、販売店店頭で同一スペックながら搭載するOSが異なる製品が店頭に並ぶことがあるので、購入時はきちんとOSと価格を確認するのがいいだろう。ちなみに旧モデルとなるJaguar搭載機では、Pantherへのアップデートプログラムが有料(税別2,500円)で利用できる。当然、今回追加された20型はPantherモデルのみの出荷となる。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/23

「四季・ユートピアノ」の英題は A Dream in A Different Key

時々訪れるSheemer's Pageさんで「四季・ユートピアノ」というエントリを発見。

 私はこのビデオのパッケージ版を手にしながらこの文章を書いています。それにしてもなんと重いビデオテープでしょう。その重量感を手に感じただけで、彼女の声が耳の奥に聞こえてきました。幸いカビは生えていないようです。ビデオデッキにセットしてみました。予想よりずっとクリアな映像。
 実は、放送されたのは90分だったはずですが、このテープは100分近くの長さがあります。ディレクターズカットというか、完全版なのでしょう。テレビの録画もまだ持っているとは思いますが、見るなら100分版ですよね。

 映像詩というジャンルがあるとするなら、この佐々木昭一郎-中尾幸世作品のためにあるのだと思っています。Sheemerさんにはこんどこの重いテープをお貸ししますね。

 「二番目に好きな作品は何か」ですって? やっぱり「春 音の光」でしょう。老人がフヤラという楽器を手渡しながら「大切な人にあげなさい」と言うのを見て、「榮子の旅もこれで終わるんだな、幸せな明日が待っているんだな」と、何だか胸の奥が暖かくなったような気分になったのを覚えています。

中尾幸世さんからの声のメッセージ(の書き起こしなので音声は期待しないこと!)
こちらもテキストのメッセージですが。
 そういえば、佐々木さんは中尾さんを見いだしたとき、その眼のもつ毒気に惹かれたというようなことをおっしゃっていた記憶があるのですが、やはり私たちの記憶に残るのは声の方なんですね。。。

この週末、これらVHSテープ群をDVDにコピーするのは言うまでもありません。

| | | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/04/22

Teeシャツありがとう

だいぶ間が空いたので、くだらない近況報告をします。

●ニフティからトラックバック野郎のTシャツが送られてきた。
 何かのキャンペーンに当選した模様。先日のリクルートイベントに着ていきたかったけれど、断念。

●日本に帰ってきたら、肩書きが3つも増えていた。
 従来の2つでも結構大変だったけれど。いない間に増えるところが怖い。でも新しい仕事は面白い。

●自宅にケーブルインターネットがやってきた。
 光はエリア外、ADSLもろくに速度がでないということで。速度は出てるようだけど、表示速度が今ひとつ。パソコンの方の買い換えが要りそう。

●職場にブロードバンドルーターを設置。
 職場のネットワーク管理者になって以来5年、なんだかよくわからなかったWINSの正しい使い方や効用が、ついに実感できた。作業自体は大変だったけど、爽快感が翌日まで持続しているのはWINSの霧が晴れたため?

●有名サイトからのリンクでアクセスが10倍。
 瞬間風速とは言えびっくり。まあ元が日に100そこそこだったので。ブログの世界はまだまだ狭いと言うことのようです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/15

医療安全対策ネットワーク整備事業(ヒヤリ・ハット事例収集事業)の中身が変わっていた

なんと、厚生労働省サイトの医療安全対策ページの中の、以下の項目が更新されてます。目次の中では最近の更新日は3月15日ということになってますが、以下は3月30日の日付です。担当者でも変わって更新方法の引き継ぎが不十分なのかも。

医療安全対策ネットワーク整備事業(ヒヤリ・ハット事例収集事業)の実施について

今回の主な変更点は、
●収集対象として「誤った医療行為等が実施され、その結果、軽微な処置・治療を要した事例」を追加したこと。
-これは従来のヒヤリハット報告と今後の医療事故報告の隙間で浮いていた部分ですが、ようやくすっきりしました.。

●事業の委託先が財団法人日本医療機能評価機構に変わったこと
-問題は病院機能評価の認定の条件にこの事業への参加が考慮されるようになるかどうかです。

対象機関を「全医療機関」に広げたこと。
-これは少々驚きました。以前に医療事故報告を義務づける対象が狭すぎるで書いたように、医療事故報告制度の対象医療機関は非常に限られています。あちらの方こそ重要性が高く医療機関の事務負担が少ないのですから、全医療機関に拡大すべきなのです。
  義務づけたわけはでないにしろ、ヒヤリハット収集事業の対象を全医療機関に広げたいじょう、医療事故報告の対象医療機関の拡大もありうるのでしょうか。興味深いところです。

 最後に宣伝。私の作ったこの事業向けソフト「RINGO君」をよろしく。といっても無償の代わりにサポートなしですが(笑)。


2004/08/10 追加
 ヒヤリハット収集事業の対象を全医療機関に広げた結果、参加施設が4倍増になったという報道を見ました。「日本医療機能評価機構が集める」という事実が、「病院機能評価認定に影響するのでは」という不安を医療機関に与えたのかもしれません。この事業への参加はけっこうな事務負担になるのでは思いますが。

2004/9/29 追加
 ヒヤリハット収集事業の参加施設数は、こちらによると7月2日現在1,182施設だそうです。2月26日現在の250施設と比較すると、4.5倍以上です。さて、最近は実際の報告施設数が69と減ってるようですが、どうなりましたやら。

2004/12/4 追加
 こちらによりますと、11月1日現在1257施設とのことです。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/14

希釈消毒液で手を洗わないようにすれば、消毒薬の誤注射を減らせる

さきごろ、都立広尾病院で誤って消毒液を静脈注射した医療事故に関連した最高裁判決がありました。これ自体も重要な問題をはらんでいますが、今回は別件です。

 この事故は、静脈注射する薬の注射器と手足を洗浄するために注射器に入れて用意されていた消毒液を取り違えたことが発端になっています。これに関してはもちろんいろんなことが言い尽くされており、ネットを検索しても東京都の報告書をはじめとしてたくさんの情報、再発防止策などが読めると思います。これも置いときましょう。

 ふと思いついたのは、そこに消毒液が存在しなければ、取り違えは起きなかったということです。報告書などからの私の推測では、このヒビテングルコネートは水で希釈して手や足を洗うことに使われていたと思われます。このような処置は医療現場で以前からずっと行われているわけですが、この数年、消毒液の使用について疑問が投げかけられているのも確かです。傷自体には消毒液が有害になることも多いし、消毒液を入れなくても洗うことだけで効果は同じではないのかということです。
 昔の医療現場では、洗面器に希釈消毒液を入れて手を洗うという場面がみられました。今はふつうに石けんで手を洗い、手を消毒するための消毒液スプレーをよく見かけるようになりました。

 そこで、希釈した消毒液で洗うのをやめて生理食塩水や温湯で洗うように決めてしまえば、消毒液を使う場面も減りこのような事故は減らせるはずです。もちろん病院から消毒液をすべてなくすことはできません。でも、その消毒液が本当に必要なのかを考えてみることも必要だと思います。使わなくても大差がないのであれば、思い切って使うのをやめることも選択肢です。滅多にないとはいえこのような死亡事故をなくすことができるのですから。

 医療に限らず、普段何となくやっていることが「本当に必要なのか?」ということを時々顧みなくてはいけないと思った事例でした。


Apr.19追加
「その消毒は本当に必要か」ということについて詳しく知りたい方は、ご存じの方も多いと思いますが新しい創傷治療-「消毒とガーゼ」の撲滅を目指して-をご覧下さい。
 著者の方とはある学会のポスター会場でお隣だったことがあります。私がプログラムの「その他」セッションの最後であちらはその前だったかも……。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/13

平均在院日数が減少すると、生命保険料は割高になる

AFLACのCMソングが耳について離れないこの頃ですが、唄の後で「入院一日あたり5000円の入院給付金なら保険料は……」と言っているのに気づきました。

 日本の病院の平均在院日数は、近年ずっと減り続けています。今後もまだまだ減ると思います。米国並みの5~7日にまでは当面行かないでしょうけれど。
 一方生命保険の入院給付金の多くは、入院日数に応じて支払われています。同じ病気で入院してもだんだんと入院期間は少なくなってきているわけですので、当然もらえる入院給付金も減ってきています。つまり、日頃払っている保険料は年々割高になってきているのです。

 生命保険で入院給付を受ける患者側からすると、長く入院していた方が給付金が多くもらえて助かります。しかし日本の医療の現状は、そのような患者の求めに応じて「保険給付目的の入院」を許せるほど甘くはなくなってきています。

この問題に対する処方箋は2つ考えられます。

 抜本的には入院給付金を日額計算でなく定額払いにすることです。ちょうど国の医療保険制度でも、特定機能病院などから始まった入院医療費の包括払い制度が拡大の兆しを見せています。これには以前も「メディアは役所の露払いになっていないか?」で触れましたが、DPC(診断群分類)というものをベースに医療費が決まる仕組みです。例えば脳梗塞で手術がなく、2~4週間の入院なら○○円というわけです。生命保険の入院給付金にもこのしくみを導入すればよいのです。

 次は保険料を下げること。生命保険の営業担当者に会う機会があったら、ぜひこの問題について問いただしてみて下さい。末端からの要望が増えれば、保険会社もまじめに考えてくれるでしょう。


参考
病院の平均在院日数の推移(厚生労働省、平成14年度医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況)

米国病院の平均在院日数の現状について(日本医業経営コンサルタント協会)
-古いデータですが最近も大差ありません。最近ようやく減少に歯止めがかかったようです。

医療保険Q&A「一入院60日タイプと120日タイプのどちらがいいの? 」(NIKKEI NET医療保険特集)
-在院日数の減少と入院給付金の問題に少し言及しています。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/12

最近のゲーム機コントローラーの人間工学的な考察

 日本に帰ってきて、やりかけだったゲームキューブのとあるゲームをようやく仕上げることができ、そのコントローラの優位性にあらためて気づかされましたので、現在のゲームコンソール用コントローラの操作性についてちょっとまとめてみました。日本では大学で研究できるテーマとして認めてはくれないでしょうね…。

プレイステーション用デュアルショックコントローラ

 握ったときの親指の自然な位置は方向ボタンと主要4ボタンの上にあり、アナログスティックが扱いにくい位置にあります。これは後からスティックを追加したわけですから仕方ないところです。しかしその基本設計の古さを考えると、現在のコントローラーの備えるべき条件をすべて満たした金字塔的な製品。「スティックを倒すだけでなく上から押す」という動作を発明した点も大きいと思います。

XBOX用コントローラS
 XBOXのコントローラは、ソニーより手になじむという点ではよいのですが、何と言っても右親指の担当するボタンが多すぎます。手前にある白と黒のボタンを意図しないで押してしまうアクシデントに良く遭遇しました。
 左親指の位置はアナログスティックと方向ボタンの中間にあり、どちらも無理なく使えるようになっている反面、中途半端とも言えます。
 なお、北米発売時のXBOXコントローラーは現在の物より巨大だったのですが、現在は北米でもこの小さなコントローラーしか売っていないようです。当時「日本人は欧米人に比べて手の大きさが小さい」なんてウソだと思っていましたが、やっぱり。

ゲームキューブ用コントローラ
 私が現在のベストだと思うのはこちら。ファミコン以来の伝統である十字キーを押しのけ、左親指の位置にアナログスティックを配しました。右親指は大きなAボタンに置くことができ、かつその状態で右親指が他のボタンに触れないという誤操作を防止する設計になっています。古来、大抵のゲームで多用するのはジョイスティックと2ボタンであるという事実を忠実に具現化したデザインだと言えます。前モデルであるニンテンドウ64のコントローラと比較すると、その進歩ぶりがよくわかると思います。
 また、ソニーでは人差し指に2つのボタンを担当させますが、それをアナログ操作のできる一つのボタンにまとめ、強弱二段階のクリックを設定することで同等以上の機能を達成したアイデアは秀逸です。

以下はその他の特殊なコントローラについて、思いついた範囲で。

ドリームキャスト用コントローラ
 登場はソニーのDualShockの後になります。この形状は手の大きさの違う大人と子供でもうまく握れるように作ってあるのではと思います。その割にはアナログスティックが左親指から遠い、右手のボタンが小さすぎという問題があります。まあこれは子供でも2つのボタンを同時に押しやすいという利点にも繋がるので、一概に欠点とは言えませんが。
 ただ、ミニゲームのできる液晶画面付きメモリモジュールをコントローラに内蔵というアイデアは野心的でした。対戦野球ゲームでのピッチャーの球種選択など、このコントローラーならではの用途があったはずです。結局液晶付き連携デバイスとしてブレイクしたのは後から登場したソニーのポケットステーションでした。これはコントローラ一体型ではありませんでしたが。

XBOX版「鉄騎」専用コントローラ
 これはいろんな意味で脱帽でした。よくやるよというのが正直な感想。

マラカスコントローラ
 これは2台持っています。医学分野でも「楽しく運動負荷、楽しくリハビリ」という面で注目に値します。立ったままで空間での操作を可能とした点は、他のコントローラと一線を画したと言えるでしょう。ペットへの影響まで考慮されているあたりがさすが。

参考 
ハイテクキッズ・エッセイ~ようこそ僕らの電脳空間へ
第20回 コントローラは素敵なデバイス(入力装置)

キーボードを備えたコントローラ
その1 その2

ファミコンのコントローラいろいろ

PCゲームパッドについて

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2004/04/08

バイオインフォマティクスの日本語訳をつくろう

 ひとつ前の文章を書きながら、バイオインフォマティクスという言葉の適切な和訳語がないことに気づきました。まあ一応生体情報学という表現はあるようなのですが。

 当サイトとしてはとりあえず、「生命情報学」というのを提案しておきましょう。今回は専門でないこともあり、深く考えておらず、特に理由はありません。

 したがって津々浦リインストレーションほどの熱意も今のところはありません。ごめんなさい。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/07

医療情報学とは? またその英訳は?

今回はちょっと専門的?

 「医療情報学は社会学である」(素人裸足さん)という評論を読んでから、いつかこの話題について書きたいなと思っていたのですが、ついにそのきっかけと出会いました。

 医療情報技師というものを目指す人のための教科書の案内が届いたのですが、その写真を見ると、「医療情報」と書いた表紙の左横に、「Health Informatics」と書いてあります。しかしこの英語を直訳すると、「健康情報学」という感じで、医療情報の訳としてはどうかなという気がしました。医療情報の直訳はやっぱりMedical Information? この本のタイトルとしては「Healthcare Informatics」の方が良いのでは?
 日本の医療情報学会の英名などを見ると、「医療情報学」は「Medical Informatics」と訳されてます。私の名刺にもそう書いていました。しかし、3月まで私がいた米国にある大学病院の部署名は、「Clinical Informatics」。直訳では臨床情報学でしょうか。私は割にこの名付けが好きです。

 最近はBioinformaticsなんという言葉がはやってきています。バイオインフォマティクスの日本語訳もはっきりしないようですが(笑)、バイオインフォマティクスというのは、乱暴に言えばDNAや遺伝子やタンパク質とスーパーコンピューターの世界です。
 いっぽう社会学たる医療情報学としては、より人間くさい英語表記を採った方が良いような気がしています。Medicalか、Clinicalか、Healthcareか。でもHealthというのはどうかなぁ……。

医療情報学とは

 さて、標題とは逆になりましたが、ここで「医療情報学とは」について考察してみましょう。Web検索でまず当たるのはやはり愛媛大学病院 医療情報部。初めて聞いたときにはロジスティクスという表現にしびれました。
医療情報学とは、患者さんを中心に考え、看護婦・医師・コメディカルスタッフなどの人的資源、病床・医療機器・薬剤などの物的資源、そして患者情報などの医療に関するあらゆる要素を、必要なところへ必要なときに最善の状態で提供するための「リアルタイムロジスティクス」を実現するための学問です。
次はこちら。これが最もよく引用される定義のようです。
診断と治療 ・ 医学研究 ・ 医学教育 ・ 医療行政等、医学のすべての分野で扱われるデータ ・ 情報 ・ 知識をその医学領域の目的に最も効果的に利用する方法に関する科学
 このように、世間的には医療情報学には社会学という香りはほとんどありません。

もう少し人間くさい医療情報学とは

 さて毎度のことですが、ここからは一般的な解釈とはかけ離れた話になりますのでご注意下さい。
 私が大学を出る頃勝手に考えていた「医療情報学」というのは、「医療にまつわる情報全体を扱う学問」という感じでした。上記の一般的な定義に加えて、「医療にまつわる情報を一般の人に正しく伝えるには」というテーマも気になっていました。これがNIFTYの電子会議室「医学ジャーナリズムを考える」にもつながっていたわけです。
 とはいえ、こんな解釈は世間的には通用しないので、私も一般的な解釈に合わせておりました。しかし、最近よく聞くのが「医療情報の非対称性」という言葉です。医療情報の非対称性とは、医療者と患者の持つ医療にまつわる情報の量と質が違いすぎるということです。
 この問題は、まさに私の守備範囲のうちです。しかし従来の一般的な医療情報学の守備範囲とは言えないと思います。医療情報の非対称性を研究する学問とは何と言えばよいのでしょうか。やっぱり医療社会学?

 良い言葉が見つからないまま、今日も夜が更けてゆきます。

| | | コメント (4) | トラックバック (1)

2004/04/05

末端に届いた頃には時間切れ

近頃医療のテーマから離れ気味ですみません。日本に帰ってきてみると、忘れていた不条理が次々と…。

3月24日、霞ヶ関からこんな連絡文書が国立大学等に流されました。

各省庁の情報化を担う職員向けに情報システムの研修をするから、希望者がいたら4月7日までに返事してね。
3月30日、大学の部長から学部にこんな文書が。
情報システムの研修が別紙のとおりあるそうだから、希望者がいたら4月5日までに返事してね。
4月2日、学部の事務担当から、私にこんな文書が。
情報システムの研修が別紙のとおりあるそうだから、希望者がいたら4月5日午前中までに返事してね。期限までに提出がない場合は、受講希望がないものとして処理するよ。
封筒を開けてみたのは5日のお昼過ぎ。

 通知に時間がかかる、担当者を通過するごとに文書が1枚表に追加される、その都度締め切りは繰り上がる。着いた頃には時間切れ。このような文書伝言ゲームの当事者こそ、有難い情報システムの研修を受けて欲しいものです。文部科学省と国立大学でのできごとでした。

わざわざワープロで1枚追加しなくてもいいから、ゴム印でも押してさっさと次にまわしてよね(怒)。

2005/2/21追加
関連記事 あなたの部署に、ノーベル賞受賞者はいませんか

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/04/02

久しぶりの日本の印象

というわけで、日本に戻ってきました。その第一印象。

同じ人種ばかりの異様な風景!


 成田空港に着くと、歩いている人がみんな同じ髪の色、肌の色であることにびっくり。米国では黒黄色白とさまざまな肌の色、髪の色の人が入り混じっている風景に慣れていたためか、何とも異様な光景に見えました。地球規模でものを考えるには、この感覚は意外に重要なことなのかもしれません。
 成田空港といえば、日本でも最も外国人の多い場所の一つであるはずなんですけれど。

自動車が小さい


 そういえば、日本には軽自動車というものがありましたね。最近の報道で、「某プロ野球選手がBMW X5という大型SUVに乗って通勤」というのがありましたが、私はX5は中型SUVだと思っていました。。。日本メーカーも大型SUVを出してますが、トヨタがクルーザー、ニッサンはアルマダ、ホンダはパイロットと、みんな海にまつわる名前なんですね。

BMW X5
       全長4665mm 全幅1870mm
NISSAN Armada
       全長5255mm 全幅2002mm

 また日本では、ピカピカの車も多いですね。

ハイウェイがきれい


 日本の道路は、穴ぼこが少ないですね。ハイウェイの中央分離帯の生け垣もきれいに切り揃えられています。路面はともかく、生け垣の方はその人件費を考えるとやりすぎという感じがしないでもありません。

財布が大きい


 日本のお札は米国よりかなり大きいんです。ポケットに入れにくいと感じました。

洗面台の位置が低い


 こんなに低かったかなぁ?? なんだか膝の前で手を洗っているよう。やはり米国人は背が高いんでしょうか。いや、脚が長いのかな。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年3月 | トップページ | 2004年5月 »