« 希釈消毒液で手を洗わないようにすれば、消毒薬の誤注射を減らせる | トップページ | Teeシャツありがとう »

2004/04/15

医療安全対策ネットワーク整備事業(ヒヤリ・ハット事例収集事業)の中身が変わっていた

なんと、厚生労働省サイトの医療安全対策ページの中の、以下の項目が更新されてます。目次の中では最近の更新日は3月15日ということになってますが、以下は3月30日の日付です。担当者でも変わって更新方法の引き継ぎが不十分なのかも。

医療安全対策ネットワーク整備事業(ヒヤリ・ハット事例収集事業)の実施について

今回の主な変更点は、
●収集対象として「誤った医療行為等が実施され、その結果、軽微な処置・治療を要した事例」を追加したこと。
-これは従来のヒヤリハット報告と今後の医療事故報告の隙間で浮いていた部分ですが、ようやくすっきりしました.。

●事業の委託先が財団法人日本医療機能評価機構に変わったこと
-問題は病院機能評価の認定の条件にこの事業への参加が考慮されるようになるかどうかです。

対象機関を「全医療機関」に広げたこと。
-これは少々驚きました。以前に医療事故報告を義務づける対象が狭すぎるで書いたように、医療事故報告制度の対象医療機関は非常に限られています。あちらの方こそ重要性が高く医療機関の事務負担が少ないのですから、全医療機関に拡大すべきなのです。
  義務づけたわけはでないにしろ、ヒヤリハット収集事業の対象を全医療機関に広げたいじょう、医療事故報告の対象医療機関の拡大もありうるのでしょうか。興味深いところです。

 最後に宣伝。私の作ったこの事業向けソフト「RINGO君」をよろしく。といっても無償の代わりにサポートなしですが(笑)。


2004/08/10 追加
 ヒヤリハット収集事業の対象を全医療機関に広げた結果、参加施設が4倍増になったという報道を見ました。「日本医療機能評価機構が集める」という事実が、「病院機能評価認定に影響するのでは」という不安を医療機関に与えたのかもしれません。この事業への参加はけっこうな事務負担になるのでは思いますが。

2004/9/29 追加
 ヒヤリハット収集事業の参加施設数は、こちらによると7月2日現在1,182施設だそうです。2月26日現在の250施設と比較すると、4.5倍以上です。さて、最近は実際の報告施設数が69と減ってるようですが、どうなりましたやら。

2004/12/4 追加
 こちらによりますと、11月1日現在1257施設とのことです。

| |

« 希釈消毒液で手を洗わないようにすれば、消毒薬の誤注射を減らせる | トップページ | Teeシャツありがとう »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 医療安全対策ネットワーク整備事業(ヒヤリ・ハット事例収集事業)の中身が変わっていた:

« 希釈消毒液で手を洗わないようにすれば、消毒薬の誤注射を減らせる | トップページ | Teeシャツありがとう »