絵空事の病院経営(3)ITはむしろ医療の周辺業務で役に立つ
この内容は半年くらい前から頭の中にあったのですが、先週北九州医療IT研究会が開いてくれた無料イベント「病院における電子カルテ講演会」に触発され、とりあえず書いています。
医療のIT化を推進して経営に役立てるというと、まず電子カルテを思い浮かべる方が多いと思います。
そうじゃないだろうと私は前から思っていました。今回の講演会では、情報システムの導入で看護師や事務職の残業がほとんどゼロになったという病院がふたつありました。どちらも電子カルテを持ってはいますが、電子カルテ業界の主要製品とは反対の岸を歩んでいる印象です。では業務効率化の鍵としてこの2つに共通しているのは何でしょうか。それはグループウェアをとことん使い込んでいること。
病院の職員は、実は伝言・連絡・業務割り振り・スケジュール調整・施設予約・書類作成・稟議・決裁といった、言いようによっては医療と直結しない雑用に取られる時間が大変多いのです。これらの雑用をグループウェアで解決してあげるだけでも、医療関係者は本業に集中でき、定時に帰れる大きな力になっているのです。
「実例があるようじゃ、絵空事じゃないだろう」ですって? 私の職場ではじゅうぶん絵空事なんです。。。私自身は1999年以来ExchangeもGroupWiseもNotes/DominoもCybozuも実ライセンスを動かし、そのうち3つは現役なんですけど、今使ってくれているのは100ライセンス中10人足らず。
締め切り前の原稿がたまっているのに、つい書いてしまいました。後日加筆したいと思います。
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