病院もホテルのような設備がないと負け組か
私の職場では3年後に建つ予定の新病棟の詳細設計がたけなわになっています。「なんでこの期に及んでそんなことがまだ決まってないの?」と言いたいのを我慢して列席していますが。「最近見学した○○病院は」などと言おうものなら、「あそこはバブルですから」と相手にされません。幸いまだ「米国の○○病院は」とは言わずに済んでいます。
トイレの数、家族への説明のための部屋や患者情報室や医学生・研修医を指導する部屋の配置など、どの問題を検討しても行き詰まるので、研究会や学会で外に出たときに、いろんな病院や業者の人に「入院患者さんにベッドで映画を見てもらうための仕組みとして、ビデオオンデマンドとDVDレンタル配達のどちらが良いか」意見を聞くことで気を紛らわせています。ベッドサイドに置く端末の業者にいろいろ意見を言ってきたのですが、最新の製品ではかなり実現されてきました。次は「ハイビジョン画質と立体音響ヘッドホン」でも提案してみようかと思っています。。。
もちろん日本の病院にはもっと本質的なところで議論せねばならない問題が山積しているのはわかるのですが、当面手のつけようがなく……。
米国でも最新の病院はホテルなみのサービスに拍車がかかっているとか。米国での私の職場もホテルのような特別病棟がありましたが。平均在院日数がほんの数日なのだから、ホテルの設備はいらないのではという気もするのですが、やはりそれでは「負け組」でしょうか(笑)。
研修医に混じってホテルマンから接遇講習を受けたためか、立て続けの出演依頼をNoと言わずに何でも引き受けているこの頃です。
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