絵空事の病院経営(4) 病院こそブレードPC
病院の全ベッドに端末を置くと、大学病院ではベッド数の1.5倍から2倍の端末が設置されるようになります。そんな膨大な端末を専任でもない病院の職員が管理するのは大変ということで、従来からシンクライアントがよいだろうと言ってきました。
しかし普通にTerminal Serverを使うと、ユーザーがきちんとログオフせずに移動して別端末から接続した場合、1ユーザーのセッションが複数できてしまうみたいです。これでは困ります。この点Windows XP Proにあるリモートデスクトップは、同時に2つのセッションを許さないためそんなことはなく、重宝しています。Metaframeならこの辺りのセッション管理を制御できるのではと思いますが、よく知りませんので、ご存じの方は教えていただけると助かります。
落雷などで数秒の停電やサージにやられた場合、病院システム全体としてはけっこうダメージが大きいのではという相談を受けました。端末については、全端末をノートにして緊急時に短時間でもバッテリ駆動することが考えられます。でもネットワーク機器についてはうまい考えが浮かびません。
やはりここはネットワーク機器も含めて一カ所に集めて電源対策を施すのが良いように思います。そしてCitrixサーバかブレードPCを並べて、外の端末は全てシンクライアント。これなら電源だけでなくハード故障やパッチ当て、セキュリティの面でも楽です。
病院のトップはITの初期投資はともかく保守運用経費には疎いことが多いので、買うときの値段は少々高くても、あとが楽な道を選んでおくのも良いのではないかと思っています。
病院のベッドサイド端末を提案している各社に、「この外形でディスクレス・ファンレスのものはないの」とずっとお願いしていたのですが、最近ついに出てきたみたいです。OSは組込用Windows XPのようでしたので、シンクライアントとは言えませんが。
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