エコノミークラス症候群の言い換え語をつくろう
新潟の地震避難者で車中泊を続ける方の中に、血栓症で死亡される方が複数出ています。この病気をNHKや新聞が「エコノミークラス症候群」と報じたのに驚きました。もうこの名称はまともな報道機関は使わなくなって、「ロングフライト血栓症」などの呼称に変えたものと思っていましたから。
この「エコノミー症候群」とか「エコノミークラス症候群」という言葉、使う時には必ず解説が要りますし、更に今回は飛行機にも乗っていないのにこの呼称はないだろうということで、これに代わる名前を考えようというのが今回の企画です。まずは予備知識をこちらあたりで仕入れましょう。
エコノミークラス症候群に関する提言(日本宇宙航空環境医学会)
機内で行える深部静脈血栓症の予防対策(日本航空)
・下肢静脈滞留血栓症
まず考えたのがこれ。医学的には正しいのですが、ありきたりなのと原因に言及してないのがつらいところです。お年寄りにも覚えやすい呼称にしたいし。
・不動下肢血栓症
下肢を動かさないことが原因とすれば、この方がわかりやすいかもしれません。ただし命に関わるのはたいてい肺の血栓症のほうでしょうから、あまり下肢にこだわるのもよくないような気もします。
・長座り血栓症
悪くないのですが、正座を連想するのが問題です。興味深いことに正座や座禅でこの病気になったという話は聞かないですね。
・足下げ血栓症(現状ではこれをお勧め)
立っている時は足が下がっているとは普通言わないからいいかなと。ただ、この病気のポイントは「足を下げた姿勢を強いられる」ということなんですが、そのニュアンスが足りないのが弱いですね。連続とか強制とか拘束とか入れたいところです。でもそうするとやたらと長くなるし。
うまい言い換えを思いついた方は、コメントいただけると嬉しいです。
参考
パソコンユーザーにも「エコノミークラス症候群」の危険性(eThrombosis) 私も注意しなくちゃ。
シソーラス研究所さんのページに記事のスクラップがあります。語源や「旅行者血栓症」という名前についても解説が。インパクトという点ではやはり「エコノミークラス症候群」ですが。
おまけ
「痴呆」も別の言葉になるんでしょうか。主張は理解できますが、あまり気が進みません。
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