小児救急電話相談事業の終夜実施は大阪府が最初らしい
もう3週間も前に現場を見ずして・・コストカットにならず(内科開業医のお勉強日記さん)を拝見して以来先延ばしにしていたのですが、当方を「小児救急」検索から訪れて下さる方のためにも、書いておきます。
大阪府が全国初ということは、今まで厚生労働省の音頭どおりにやった自治体は皆無だったというわけですね。
まあ音頭を取る方より、乗せられなかった地方自治体の方が賢かったという見方もできないわけではありませんが、単に24時間体制にするお金も人的資源もなかったというだけなのだと思います。
「24時間体制」はもちろん、この事業自体も見直して良い時期なのかも知れません。大臣も替わったことですし。もうひとつ気づいたのは、「#8000には携帯電話からはかからない」ということです。日本の携帯電話契約数は8300万ですよ。。。
おまけ
「内科開業医のお勉強日記」さん、ブックマークもしてないし、アドレスも覚えてないですが、行きたいときはGoogleに「くそ役人」とタイプするようにしています。このようなインパクトある代名詞が欲しい当サイトとしては、羨望です。
関連過去記事
京都の小児救急電話相談、24時間体制にならず
小児救急の相談電話番号は#8000
小児救急での電話相談体制-あの64億円はどうなった?
時差を利用した国際遠隔医療
参考リンク
#8000番でいつでも安心の“窓口”-実施広がる小児救急電話相談-(公明党のアイウーマンサイト、今年8月の状況がまとまっています)
2004/10/27追記
更には、当初の話しでは「電話すると小児科医に繋がり」だったのですが、これを見ると実際はそうでもないのですね。
2006/2/20追記
小児救急電話相談、17県が未導入だそうです。
導入1年目の昨年度は約5億円の予算を計上したが、13都道府県しか名乗りを上げず、約4億5000万円が手つかずに。今年度も同額を計上したが、新たに13県が導入するにとどまった。「24時間、全国どこでも一律すぐ応じます」はやっぱり無理でしたね。年間5億円では。ついでですが、携帯電話の契約数は9000万を突破しました。
2006/7/20追記
再び厚生労働省の調査によると、16県が未導入だそうです。相談する医師が足りないのが理由だとか。深夜対応は大阪府と大分県のみ、以前、携帯電話では#8000にかからないと書きましたが、福井県では携帯電話から#8000が使えるみたいですね。
2006/9/4追記
再びこの件が報道されました。それによりますと、
厚労省は「相談員は医師に限らず、看護師が相談を受けたり、民間業者の相談サービスの活用も可能」として実施を促している。
とのことです。2004年8月のアイウーマンでは以下のように書いてありました。どうやら方針転換のようです。
例えば、国の助成事業は、小児科医が直接相談に応じるか、または、相談内容に応じて小児科医が直接対応できる支援体制の確立が前提となっており、看護師や保健師、助産師だけの対応では助成対象にならない点だ。
2006/9/12追記
政府広報誌のCabiネットには、来年からは全国共通の「#8000番」に携帯電話からもつながると書いてありました。本当だとすれば良いことなんですが。
2006/11/12追記
こういうページができているのを発見しました。11月1日現在の全国の状況がまとめられています。
リンク: 厚生労働省:小児救急医療電話相談事業(#8000)について.
事業をおこなっていないのが県がまだ14あります。携帯電話で#8000が使えるところが8つに増えています。ほぼ24時間カバーしているのが大阪と大分の2つだけ。さあ今年度中にどこまでいけるでしょうか。
2010/08/06追記
全都道府県をカバー、携帯電話からも使えるようになりました。長くかかりましたが、ようやく完成の域と言っても良いでしょう。中途半端で終わらず、皆さまよく頑張っていただいたと思います。
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コメント
実はこの事業とは別に自治体は、アウトソーシングでコールセンター企業に委託しています。
各種の行政関連のコールセンターの一環です。
こちらは、24時間体制で主に看護師が対応し、手に余るときにだけ医師に連絡が行くようです。実際にはほとんどそこまで行かないようです。
投稿: Yahata | 2006/11/11 07:13
コメントありがとうございました。実施主体が別なんですね。そういえば以前住んでいた「○○郡○○町」でも24時間対応のフリーダイヤルの健康相談電話がありました。民間委託だったと思います。
投稿: ynb | 2006/11/11 18:11