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2005/09/13

若林マリ子さんライブですこし不安に

 仕事の面を除けば、東京に引っ越して来て良かったことはあまり思いつかないのですが、今のところそれらのマイナス面すべてを吹き飛ばしてしまうのが、このイベントです。今日で3回目の参加となりました。

 今日は私のようなマリ子さん目当ての客で満員!固定客はせいぜい25名でしょうから、他のおふたりの演奏者が集めたらしい客で、今まで2回には経験したことのない大入りでした(3人めの石野田奈津代さんのギター漫談……じゃなかったトークと歌を聞いて、その理由がわかりました。お見事)。

 マリ子さんの歌を聴くと、体の普段意識しない部分が共鳴する感じで困ります。今までもブロードウェイでミュージカルを見たときなどに鳥肌が立ったことはありますが、マリ子さんの場合、それらとはまた別の感覚があります。鳥肌の立つ場所が違うのです。こめかみから頬の皮膚はこわばるし、涙は出そうになるし、肩がこる。といっても肩こりを自覚するのは、次の演奏者の番になって自分を取り戻しはじめた頃なのですが。

 で、ちょっと気になったことがあります。マリ子さんの歌は、初めて聴いた人にとってはどの程度のインパクトを持っているのだろうかと。
 私たちオールドファンにとっては、歌を聴くときに、(今まで20年間彼女の歌が消えることなく心の一角を占めてきたという)歴史の重みが乗っているわけです。もしマリ子さんの歌を初めて聞いたのが1985年でなく2005年だったとしても、今と同じく、ミトコンドリア遺伝子が共鳴するような感覚を味わったのだろうか……などと、帰り道に赤い月を見ながら考えました。
 まぁ、そんな心配しなくても、21世紀からのファンの方にも、きっとマリ子さんの歌に魅入られた人は少なくないと思うのですけどね。あっ、魅入られたというと悪魔みたいですね(笑)。

 もうひとつ気になったのは、親指シフトキーボードを連想してしまったことです。私にとってはその良さは歴然としているのに、なぜか世間には広まらない。人に勧めると宗教の勧誘みたいになっちゃう。似ているのです。
 マリ子さんには親指シフトキーボードのように「良いけどなぜかマイナー」で終わってほしくないものです。

……以上、マリ子さんの曲間でのお話を真似て、不思議風味の文章にしてみましたが…… ハァァこんなことより「ご近所の愛 第9回」の原稿考えなきゃ。

リンク: 若林マリ子公式サイト.

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