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2006/12/02

病院は敷地内禁煙より地域内禁煙を目指すべき

・敷地内禁煙は隠れタバコを助長する可能性があり、火災などの心配がある。
・入院患者の無断外出やそれに派生する事故の危惧もある。
・敷地内禁煙は、敷地外の吸い殻を増やす恐れがある。



どこかで使い回すかもしれないのでちょっと文体変わります。すみません。

「敷地内」より「地域内禁煙」を

 敷地内禁煙ということは、敷地の外でタバコを吸う人が増え、敷地の周りに吸い殻が増えるなどの問題もある。また「敷地内」という表現は、「自分さえ良ければ周りはどうなっても良い」という独りよがり的な印象を与えかねない。これはリレーションシップマーケティング的にはたぶん良いことではないだろう。

 医療機関が地域とともにあろうとするなら、地域全体を吸い殻のない、非喫煙者が迷惑を受けない街にするよう努力すべきと考える。その意味では、逆に敷地内にきちんとした灰皿のある喫煙場所を設け、喫煙者が気軽に立ち寄れるようにすることで、周辺地域にポイ捨てされる吸い殻の減少に貢献できるかもしれない。もちろんそうやって喫煙者を集めておいて、その場に喫煙の害の啓発ポスターを貼るなど広報に努めることで、その中から病院の禁煙外来に来てくれる人が出ればなお良い。「敷地内禁煙」を謳うなら「地域内禁煙」にも注力すべきである。



 私自身は、館内禁煙に加え、人に迷惑のかからない敷地内喫煙場所を整備すべきと思います。
 若い女性ナースの喫煙も増えているそうです。禁煙へ持って行くのが理想ではあると思いますが、当面無理だとすれば、せめて禁断症状の状態で勤務させない配慮もあって良いのかもしれません。まあタバコを吸って数時間は受動喫煙の害があるという話しも聞くのですが……。

2008/10/24 追記
 日本医療機能評価機構の「病院機能評価」が敷地内禁煙を求めていることが、敷地内禁煙運動に拍車を掛けていると思いますが、病院機能評価自体も、現場と乖離しているところがあるとか、手段の目的化を招いているという話も聞こえてきます。何でも盲従すれば良いというものではないと思います。逆に、評価機構の皆さんがこの問題に気づいてくれるとよいのですが。。。

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