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2007/07/12

11日に話したこと

昨日ビッグサイトでお話したことの覚え書きです。



 私は日本でも最も電子カルテ化の進んだ病院の一つで働いています。システムには大きなコストをかけてきています。


 一口に「医療ITの普及」といっても、その意味するところはさまざまで、かつては電子カルテの普及促進だったり、今だと政府の重要施策となっているレセプトのオンライン化だったりします。
 しかしこの場で申し上げたい「医療IT」というのはそのどちらとも異なり、医療現場、特に病院の現場で働く人のために役立つITという切り口になります。
 医療機関の現場で言われていることは、例えば次のようなものです。

なぜ電子カルテは高くて使いにくいの
標準はなかなか草の根までは普及してこない
こんなのFileMakerならすぐできるのに
yahoo groupsはけっこう便利
とりあえずLinuxでwikiとMLを
ブログやSNS、セカンドライフにまで進出
 私たちが日頃使っている病院のシステムの中にはいろいろ不便なものもあります。いっぽうで医療者はWord,Excel,PowerPointといったオフィス製品を中心にマイクロソフトの技術に慣れ親しんでいます。さらにマイクロソフトは私たちがあまり知らない、いろんな素晴らしい製品や技術を開発しています。特にエンタープライズ製品群は私たちにはあまりなじみがありません。

 私たちは、マイクロソフトに医療現場の声を伝えるとともに、ベンダとマイクロソフトの間の架け橋となって、従来の(レガシーな医療情報)システムベンダが、マイクロソフトの技術を取り入れてより良い製品を作ってくれるお手伝いができればと考えています。
 現在でも電子カルテと連動してWordで文書作成をしたりしていますが、XML電子紹介状の入力にはInfoPathの方が適しています。現在の病院で増えているチーム医療の支援にも、SharePointなどのコラボレーション製品群が役に立ってくれると思います。ベンダがそんな仕組みを作ってくれることに期待しています。

 マイクロソフトのスローガンとして、Your Potential. Our Passion.というのがありますが、私たちCHARTメンバは、マイクロソフトのPotentialと私たちのPassionを融合することによって、医療ITの進歩に貢献したいと思います。

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