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2007/11/26

防げた過誤に支払い停止-米メディケア

ネット上では数ヶ月前の話題のようですが、米国から届いた雑誌にこんな特集記事が。

リンク: 'Never' Land.

一言で言うと、Medicareが、防げた医療過誤部分の入院治療費を支払わないというのです。その8つの事象リストを見てびっくり。

  • 転落

  • 心臓手術後の感染や縦隔炎

  • 不適切なカテーテル挿入による尿路感染

  • 褥瘡

  • 不適切なカテーテル挿入による血管感染

  • 手術による体内遺残

  • 空気塞栓

  • 血液型不適合
  •  日本の病院職員としての感覚では、下の3つは納得できますが上の5つは「ちょっとつらいかも」という気がします。良くも悪くもやはり米国だなぁという感じがします。政策としては間違っていないと思いますが、心配なのは、(日米の医療事情の違いを考えずに)日本にもそのままこれが持ち込まれることです。そのようなことがないよう、祈っています。

     更に、このリストはNQFが定めた28のイベントまで拡張されるみたいです。
    NQF's 28 never event list

    最近とんと医療安全から遠ざかっていたのですが、久しぶりに目にとまった記事でした。

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