医師と消防士の業務上過失致死罪の違い
医師に業務上過失致死傷罪を適用すべきかどうかというのが、よく巷で話題になっています。
リンク: @search:医師 業務上過失致死 での検索結果.
私は人に説明するときに、よく医師と消防士を比較するのですが、消防士が業務上過失致死傷罪に問われたという話は聞きません。
「すぐに現場に突っ込めば救助できたにもかかわらず、漫然と放水を続けた結果時間を空費し、窓から助けを求める親子を見殺しにした」などという容疑くらいはすぐにつけられそうなものです。幸い消防士にはそのような逮捕リスクはまだないようでひと安心です。
リンク: AzbyClub:消防士 業務上過失致死 での検索結果.
こう書くと、
「いや、消防士は毎回出動するときは命がけでやっている。だから、医師とは比較にならない」という意見もありそうです。航空機の操縦士との比較でも、
「操縦士は間違って墜落すると自分も死ぬので、失敗しても痛くもかゆくもない医師とは違う」との意見も読んだことがありますが、そのあたりまでの言及は勘弁してくださいませ。
最近の医師の逮捕や書類送検連発も、「被害者の処罰感情に配慮した」と言えば聞こえは良いですが、裁判所に下駄を預けるという、楽な方に流されているようにも思えます。
最近は、ADRとか第三者委員会とか、医療事故調査委委員会とかいろんな対策が考えられているようですが、その前に、警察と検察が見識と矜恃をもって判断してもらえないものか、、、と思います。私には、世の中そこまで悪質な医師が増えたようには思えないのです。
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