雲は晴れ、暗黒の歴史に陽が差すか
取材を受けた事もある、この雑誌を読ませていただきました。
Windows Azureについては、Macintoshに対するWindows 1.0やNCに対するWBTの歴史をまず思い浮かべてしまいます。
実体がないか、あっても競争相手にならないものを、有力なライバル製品にみせかけて相手の株価を下げたり、利用者にライバルの採用をためらわせ、時間を稼いでいる間に何とか使えるものを出してくるというのがマ社の暗黒の歴史なわけです(笑)。もちろん、ビルゲイツさん達は初めからハッタリだけを狙ったのではなく、本気で対抗するものを作ろうとしたけどできなかっただけかもしれませんし、ハッタリに引っかかった周りが悪いのかも知れません。
ただ、少なくとも現在のマ社の成功にはこのブラフ戦術が多大な貢献をしていると思います。もっともAzureは既に実体があるようですし、現在のマ社はあの頃ほどひどいものは出してこないとは思いますが。
私はWindows 2.11で動くExcelを見た記憶がありますが、まともに使えなかったように思います。MZ-5500のTODAYにも及ばないし、ダイナウェアのダイナウェア・ウィンドウの方がよほど良くできてました。しかしこのダイナウェアのUPシリーズはCPUが286の頃で、大抵のパソコンではCPUパワーとメモリが足りず、ウインドウの動きが重くて普及しなかったのだろうと思います。
それ以外の部分も大変興味深かったです。やはり米国本社はSteve Ballmerさんが健在な間は心配ないだろうということ、OBの皆さんの意見と同じく、日本の方が何かと心配という感じがしました。
ただ私には、いずれビルゲイツさんも「戦場」が恋しくなって戻ってくる日がやって来るのでは、という気がするのです。根拠はないんですけれど。
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