アップコーディングの言い換え語と英訳をつくろう
アップコーディングという言葉があります。診断群分類包括評価やDPCに絡んでよく出てくる言葉です。「この名は体を表していないなぁ」と以前から思っていたのですが、きっかけがあったので、言い換え語を提案することにしました。
まず考えたのが、「コーディング詐欺」。
これだと、アップという意味がないのが欠点かもしれません。また不正請求という意味も入れたいと思います。しかし良く考えてみると、診療報酬の不正請求という場合は、過小請求ということはなく、必ず過大請求なわけです。そうすると、「不正請求」が「アップ」に対応するのかもしれません。
そこで、「コーディング不正請求詐欺」も良さそうです。
やはり「不正」と「詐欺」が重要そうなので、最終稿としては、下記を推薦します。
アップコーディングという言葉はやめて、「不正コーディング詐欺」と呼びましょう。
おまけ
何かの言葉について調べたいときは、まずネットで検索という方も多いでしょう。私は医療や病院に関する言葉の時は、すべてひらがなにした検索も試すようにしています。
リンク: あっぷこ-でぃんぐ って-いじかちょうなまいにち.
2018/7/28 追記
この記事の直後、有志の方がWikiPediaに以下の記述を加えてくださいました。アップコーディングの英訳はcoding fraudもしくはmedical coding fraudです。ただUpcodingも広まっているようで、和製英語が世界を席巻したのでないことを祈っています。
アップコーディング(upcoding)とは、不正コーディング詐欺のこと。診療報酬の不正請求詐欺の一手法。英語ではcoding fraudともいう。
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コメント
ynb先生こんにちは。
> アップコーディングという言葉はやめて、「不正コーディング詐欺」
いいですねぇ~。
「アップコーディング」だと響きがよすぎて、不正のにおいが薄まり、
『これくらいなら大丈夫かな??』って感じになってしまいそうですが、
「不正コーディング詐欺」だと、明らかに悪いことをしているっていう
イメージになり、『不正なことはやってはならねぇ~』ってことになる
かもしれませんね。
P.S.リンクを貼って頂きありがとうございます。
投稿: ijikacho | 2009/05/25 20:27