Google Healthが利益を出すしくみ
GoogleのPHRであるGoogle Healthがなぜ儲かるのかを書いてみることにします。私自身は自明のことだと思っていたのですが、GoogleがなぜPHRのホストで儲けるのかというカラクリが意外に知られていないのかも知れないと思ったからです。
まだGoogle Healthの説明をよく読んでいないのと、長崎空港のスターバックスでよく勉強しないで書き始めていますので、誤りもあるでしょうし、後日更新すると思います。気になる点はご指摘いただければ幸いです。
さて、私は以前Google AdWordsに広告を出したことがあります。某歌姫のWebサイトアクセス増のためです(笑)。広告が表示されるための値段が決まるのはオークションのようなしくみで、検索ワードに応じて上下します。だれも広告を出さないような言葉に対しては格安で広告を表示できます。逆に、広告を出したい競争相手が増えてくると、広告単価が上がります。たくさん検索されると、表示件数も増えるので、広告料も上がります。
Googleは、Google Health内には広告を出さないと言っています。Google Healthの個人情報を利用した個人向けの広告も行なわないでしょう。しかし、その外側では制限が緩く、マクロのデータを元に、マス向けの広告を操作することは可能なはずです。Google Flu Trendsの例でわかるとおり、その情報収集・分析力は恐るべきものがあります。
例えば春先に花粉症がはやってきたとします。日本でGoogle Healthのサービスが行なわれていたとしたら、Google Healthでは患者の症状書き込みが増えたり、花粉症の検査を受ける件数、IgEみたいなアレルギー関連の検査値などがいち早く反応するかもしれません。するとGoogleは、花粉症対策グッズや薬の広告主に対してその傾向を知らせることで、広告出稿を促すことができます。それだけで広告単価が上がり、Googleの懐に転がり込むお金は増えます。広告主に知らせなくても、広告単価をほんの少し値上げすることもできるかもしれません。彼らはいろんなパラメータを操作できるはずですので。
このようにGoogle Heatlhのトレンド情報だけでも簡単に利益が出せると思います。たぶん他にもいろんな手法が考えられそうですね。更にわれわれの想像を絶する手法を思いつくのが彼らのすごいところだと思います。
参考過去記事
Googleの何でもtrends
EMR、EHR、PHRの違い
| 固定リンク | 0
コメント