自社建物内のクラウドはインハウスクラウドと呼んでしまえ
私が「プライベート・クラウド」という言葉を使うときは、外のデータセンターから自社専用のクラウドサービスを提供してもらうことを想定しています。
最近いつも気になっていることは、クラウド・コンピューティングが流行語となるにつれ、自社建物内のサーバ仮想化統合まで「プライベートクラウド」と呼んでいる人が出てきているのではないかということです。
困ったことに、そのような人はクラウド・コンピューティングの定義についてよく理解した上でその言葉を使っているとは思えないので、質問すらできないという状態になっています。しかし、世の中でそういう言葉の使い方をする人がいるとすれば、もはや無視はできません。
そこで、そのような人達のために新しいことばを用意することにしました。「インハウスクラウド」です。検索した限りではまだ余り使われていないようですので。
もし、自社建物内のサーバ仮想化統合まで「プライベートクラウド」と呼んでいる人がいたら、「それはクラウドとは呼ばないよ!」と頭ごなしに否定するのでなく、それは「インハウスクラウドですね?」と言ってあげてください。そうすれば、その人は自分の使っていた「クラウド」まで否定されたという挫折感にまでは至らないでしょうから。何という親切(笑)。
こちらの連載にも参考になることがたくさん書いてあります。
リンク: 自己矛盾を抱えたプライベート・クラウドに価値はあるか?(1/4):企業のIT・経営・ビジネスをつなぐ情報サイト EnterpriseZine (EZ).
「インハウス・クラウド」というのもほとんど自己矛盾なことばですが、必要悪(これも定義の分かれることばですね)かもしれません。私自身はきちんと「建物内のサーバ仮想化統合」と呼ぶことにして、この言葉は使わないでおこうと思います。
おまけ
なぜこんな事を思いついたかというと、そろそろ老朽化してきたClearCube Blade PCの代替に、安物の高性能パソコンを並べて手作りのリソースプールを構築しようと思い立ったからです。その行く先は、職場内でのパソコン購入禁止令や、サーバ導入禁止令です。
「目指せパソコン購入禁止!」これを今年の合い言葉にしようかなと思っています。
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