NISTのクラウド・コンピューティング定義の実装モデルも和訳
NISTのクラウド定義ですが、こんどは展開モデルの部分も訳してみました。
Deployment Models: クラウド・コンピューティングの展開モデル
Private cloud. プライベート・クラウド
クラウド基盤が単一の組織のために運用されるもの。その組織自身が管理している場合と他者が管理している場合がある。構内、構外を問わない。
Community cloud. コミュニティ・クラウド
プライベート・クラウドの基盤を(使命、セキュリティ要求要件、方針、法規対応などが)類似したいくつかの組織で共有すること。その組織自身が管理している場合と他者が管理している場合がある。構内、構外を問わない。
Public cloud. パブリック・クラウド
クラウド基盤が一般公衆向けもしくは多数の企業向けに、販売業者から提供されるもの。
Hybrid cloud. ハイブリッド・クラウド
以上のうち2つ以上を各々の存在の独立を保ったまま組み合わせ、標準的もしくは固有の技術を用いて結びつけて、(例えばクラウド間の負荷調整のためのクラウド爆発の際など)データやソフトウェアのやり取りを可能にしているもの。
ふたたびリンク: とても重要な NIST のクラウド定義:対訳 ≪ Agile Cat ? in the cloud with openness.
しかし、以前の5特性と今回の4モデルを比較すると、特にプライベートクラウドのところで現実には矛盾しやすいのではないかと思うのです。
5特性
「複数の利用者が共用できるように余裕を持って準備されている」
「この供給能力はしばしば無限でいつでもどれだけでも購入できるものに見える」
展開モデル
「構内、構外を問わない」
実際は、無限とみなせる余裕を持ったプライベートクラウドを構内に構築できる組織は限られると考えるからです。以前書いたインハウスクラウドは、「資源の余裕が少ない構内プライベートクラウド」とも言い換えできるのではないかと思います。
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