最も必要とされるインフラとは
今年は長めの夏休みを利用して、17年ぶりにケニアへサファリツアーに行きました。アンボセリ、マサイマラ、ナクルの3つの国立公園を巡りました。風景や動物は前回と特に変わりませんでしたが、温暖化の影響かキリマンジャロのてっぺんの雪がほんの少しになっていたり、前回宿泊したサファリロッジが閉鎖されていたりして、時の流れを感じました。
最も変化していたのは、国の発展でした。前回は主要都市を結ぶ幹線道路も未舗装で、雨が降った後にはぬかるみと化して車が立ち往生したりしていたのですが、今回はすべて立派な舗装路になっていました。国立公園の周辺でようやく未舗装となり、「そうそう、これがケニアの道路だったよね」と、ロデオマシンみたいな当時の道路の感じを思い出したものです。
それよりも驚いたのは携帯電話のエリアです。前回訪問時は日本もポケベルの時代でしたが、今回は日本から携帯電話を持って行きました。日本で調べたところでは国立公園内もカバーしている会社があったのですが、ナイロビ周辺はともかく、国立公園では通じないだろうと思って現地に行きました。しかし実際には、滞在中常に音声通話は圏内。もっとも国立公園付近ではデータ通信まではできませんでしたが。データ通信は費用が高額にならないように基本的に止めていたのですが、ナイロビや幹線道路上では利用可能で、スマートフォンのGoogle Mapを更新することができました。これも予め国内で地図をダウンロードしてしておけば良かったのですが。。。
夕方のサファリで私たちが動物の写真を撮っている間にも、ドライバー兼ガイドのおじさんのところにナイロビの旅行会社から電話が入り、「明日の昼食は12時30分だね?大丈夫それまでにはそちらに戻るから」みたいな会話をしています。
今回宿泊したロッジの多くは、電気は自家発電で使えるのは朝と夜のみ。、温水はボイラーや太陽熱でした。携帯電話が通じるのでカード決済もできます。結局のところ、現代では送電線や固定電話線がなくても、石油さえあれば都会と同じような生活ができるのです。携帯電話の圏内であるかどうかという点が重要なのだと思いました。電波さえあれば、さまざまな情報をやりとりすることができます。
次回の訪問時には発電も太陽光利用ということになっているかもしれません。地震などの災害時も含め、重要なインフラ、ライフラインとは何かを再認識させられた旅でした。
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