Bits on Film とTotal Cost of Archiving
しつこく 銀塩フィルムによるデジタルデータ・アーカイブとTCA(Total Cost of Archive) 3/3 です。
その後、専門家の方とコンタクトをとったりして、いろいろなことがわかりました。欧州の方ではBits on Filmという概念で語られており、
リンク: Bits on Film - Fraunhofer Institiute for Physical Measurement Techniques.
これから、両方のページを読み込んで、従来私が考えていたこととの比較を試みたいと思います。多くは重なっているようです。
とりあえず今日はここまで。。。
2012/12/05 追記 それぞれのサイトの英語版を和訳してみました。
Bits on Film - Fraunhofer Institiute for Physical Measurement Techniques.
Bits on filmはFraunhofer IPMが開発した、巨大なデジタルデータを安全長期にアーカイブするための革新的全体的構想である。この構想の技術的中核は、デジタルデータを長期間安定なポリマーフィルムに高圧縮密度で保管する画像システムである。このシステムはミレニアムプロジェクトで開発され、デジタルデータを光学強度でエンコードした露出パターンの形で記録することを意図している。後者はレーザーイメージングを用いて生成され、0と1からなるデジタルデータのバイナリコードでフィルムに高密度でマップする。フィルムの読み込みは特殊な技術に依存せず、光学スキャナで可能である。データフィルムの長寿命により元データはこうして何十年も後からでも高い信頼性で再構築できる。・データの完全性。デジタルアーカイビングメディアと異なり、このオフラインシステムに保管されたデータの変更や追加は不可能である。真のWORM技術である。
・長期の安定性。ポリマーデータフィルムの耐久性はシミュレーションでは500年と決定されている。
・低コスト。定期的なデータの移行が不要である。その結果、それに伴う絶えず続くハードウェアの更新や相当なエネルギーコストが存在しない。
・データの復元。元データの再構成は光学スキャナーの技術的基盤に左右されずに行われる。データの再構成の説明書は簡単に理解できる文字でフィルムに焼き付けられる。
・複合的手法(ハイブリッド・アプローチ)。デザイン画のようなアナログデータとテキストや図のようなデジタルデータを一緒に保管できる。
進行中の用途に向く。既存のIT構造と容易に統合できる。
デジタル資産が常に増大する時代にあって、デジタルデータをアーカイブすることは困難である。Bitsave社はアーカイブの応用に概念的、技術的アドバイスを提供する。加えて我々は確立された写真材料に基づく長期アーカイブソリューションのモノリスを提供する。モノリスは最高のセキュリティを高価なデータ移行なしに必要とするにはただしい選択だ。データ移行は周期的に発生することを意味し、コストの見積もりが困難である。それはデジタルアーカイブ保管の重大なリスクになり得る。我々の経験と安全でコストが明白なアーカイブストレージに頼りなさい。モノリス、デジタルデータフィルムはデータを安価で持続可能な方法で保存する。モノリスは従来のサーバーベーストソリューションを完全に補完する。モノリスは高度に安定な写真材料に基づいていて、寿命は100~1000年であり、機械と人間が読めるメタデータを同一媒体上に統合する。モノリスは情報をフィルムから取り出すために特殊な技術や特別の装置を必要としない。将来のデータ復元に標準的なスキャナーによるアクセスが保証されている。
以下は私のメモです。そのうちに文章化したいと思います。
●データ移行不要。改ざんや喪失の恐れがない。ベリファイのコストもない。
●ハイブリッド保存
●記憶やエラーの可視化。エラー領域を眼で確認できる。
●銀塩写真修復技術の応用。立体復元。コントラストエンハンス。
過去記事
銀塩フィルムによるデジタルデータ・アーカイブとTCA(Total Cost of Archive) 1/3
銀塩フィルムによるデジタルデータ・アーカイブとTCA(Total Cost of Archive) 2/3
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