« INFOBAR A01で親指シフト生活 | トップページ | なんでもBring Your Own(2) BYODの次、Bring Your Own Cloudの光と影 »

2013/04/13

スマートフォンを卒業して快適モバイル生活

最近、2年間使ったスマートフォン(auのINFOBAR A01)を卒業し、いわゆるガラケー(ガラパゴス携帯) に戻しました。電池を気にしなくてよいし、電話もSMS発信も素早い。ケータイでLINEが使えないのはちょっぴり残念ですが、なぜ早くこうしなかったのかと思っています。みなさんもそろそろスマホから卒業しませんか?

モバイル環境全体としてどのように変わったのかと言いますと、次のようになります。

​変更前は、スマートフォンとしてINFOBAR A01を常時携帯し、移動に時間があるときはemoblieの7インチタブレットA01SHをお供に加え、外出先でパソコンをネット接続するときにはWiMAXのモバイルルーターを加えていました。さらに外出時間が長くなるときには、スマートフォン充電用に予備のバッテリーパックや外付け充電池もしばしば追加になりました。

​現在は、ガラケーとしてauのINFOBAR2と7インチタブレットのAQUOS Pad SHT21を常時携帯しているだけです。

​きっかけは、次の3つがあります。​

ひとつめは、 WiMAXモバイルルーターを別の機種に更新したいと思ったこと。niftyとの契約から2年が近づいてきたので、どこでもつながる3G+WiMAXもしくは3G+LTEのルーターに更新したいと思ったのです。

​ふたつめは、INFOBAR A01の性能低下です。さほどアプリを入れずに使ってきましたが、普段使っているアプリがアップグレードしていくためか、やや動作が重くなってきたのが気になっていました。再起動にも5分かかります。そこに後継機のINFOBAR A02が出てきましたが、私にはその重さ113g→147gと大きさの増大が許容できなかったのです。他のスマートフォンもiPhone5を除けば似たような重量で、軽量で「おサイフケータイ」が使えるスマートフォンが見当たりませんでした。

​3つめの、背中を押してくれた決定的な要因は、自宅の固定電話をケーブルテレビ会社に乗り換える環境が揃ったことです。auにはスマートバリューといって、自宅の固定電話をKDDIに変更すればスマートフォンの料金を月額1480円割り引くという特典があります。我が家はスマートフォンを3台使っていましたので、月額4440円割引になる計算でしたが、残念ながら対応する固定回線が自宅に来ていませんでした。しかしある日auの店頭で、自宅のケーブルテレビ会社も対応したとのポスターを発見、さらに帰宅すると、同社の「いまネットと電話とテレビを契約すると、工事費無料のうえに20000円の商品券を贈呈」と書いた新聞の折り込みチラシが届いていたのです。これは契約しない手はありません。
​ケーブルテレビ会社の契約が完了して、あと2つの課題解決を考えているうちに、解決策として急浮上してきたのがAQUOS Padです。7インチAndroidタブレットで272gと軽量。ちなみに同じシャープが1年半前に出したA01SHが389gですから進歩したものです。LTEと3Gを内蔵しもちろんテザリング可能。ただし端末代金もかかるし通信料金もスマートフォン並みですからもうひとつスマートフォンを買い足すようなものです。しかしこちらの強みはスマートバリュー割引の対象機種であること。検討を始めた頃、ちょうど端末代金が値下げになり、さまざまなキャンペーンと併用すると端末代金も実質ゼロにできました。なんと、3G+WiMAXのルーターを新規契約するのと同等の価格になっていたのです。これでWiMAXルーターはAQUOS Padで更新することに決定しました。

​もちろんAQUOS Padはテザリングによるルーター機能だけでなくAndroidタブレットの機能も持っています。7インチタブレットは背広のポケットにも入れられ、携帯至便なことはA01SHで経験ずみでしたので「これはスマートフォンの代替にもなるのではないか」と思いました。使い始めてみると、やはり軽いし、スマートフォンより高性能なためアプリの動作も軽快です。LINEを使った音声通話もできるし、Endless Summerのrutethさんがブログで勧められていた、基本料ゼロ円で050番号が持てるFUSION IP Phone SMARTも契約しました。

​AQUOS Padに足りないものは、着信待ち受けやSMS通信ができる携帯電話機能と、おサイフケータイの機能です。そこはガラケーの得意分野ですから、迷いなくINFOBAR A01のSIMを抜いて、INFOBAR2に差し替えました。つぎにauのお店に行って、料金プランもスマホ用の定額プランから2段階定額プランにしました。以前はパケット定額プランなしでも、1000円くらいの無料通話枠でパケット代もまかなえていたので、慣れてきたらパケット定額も外して無料通話1000円のプランに戻そうと思っています。

​INFOBAR2+AQUOS Padに換えてから、大袈裟に言えば生活ががらりと変わりました。「バッテリーの心配」というものがなくなったのです。いままでは、就寝前にスマホを充電器に繋ぐことを忘れないようにすることが日課になっていました。いま、AQUOS Padは出勤後職場のデスクのクレイドルにおいておけば勝手に充電されており、週末も充電なしで乗りきれます。USB端子経由での充電の必要はまずありません。INFOBAR2も、仕事中など気が向いたときにパソコンからUSBケーブル経由で充電しておく程度です。長いストラップで身につけているので、離席時に忘れることもありません。専用の充電台やACアダプタも引き出しの奥から発掘したのですが、使わないままです。外出時の友だったモバイルバッテリーも、全く出番がなくなりました。

​予想外なことに、パソコンを持ち出す場面もずいぶん減りました。スタンドになる革ケースがあるので、この文章もAQUOS Padとマ社のモバイルキーボードで親指シフト入力しています。

もう一つの予想外は、仕事場でメモ帳を使わなくなったことです。今まではA5サイズのノートブックを常に持ち歩いてメモを取っていました。今はAQUOS PadでOneNoteに記録できるし、不意の電話でメモを取りたいときも、ロック画面のまま起動できる手書きメモアプリのおかげで、手帳を開いてペンで書くのと同じ反応時間で対応できます。本体装着のスタイラスペンも素早く取り出せるし、指先の爪で書いてもかまいません。



​初めてiPhoneが出たとき、私はiPod Touchに電話機能がついたという認識だったため、「音楽を聞いていて携帯電話の電池の心配をしなくてはいけないのはどうかな」と思い特に魅力を感じませんでした。現在のスマートフォンも「アプリの利用やネットコミュニケーションを使いながら、携帯電話の電池の心配」をしなくてはなりません。携帯電話とネット機能は別に携帯したほうが便利なことを実感しています。

​従来から、「ガラケーとスマホの2台持ち」とか、「ガラケーとiPadの2台持ち」という方はいらっしゃると思いますが、これからは、通話専用のガラケーと、7インチの軽量タブレットを携帯する時代だと思います。au以外のキャリアに目を移すと、docomoユーザーには7インチ最軽量のMEDIAS Tab ULがありますが、softbankには300gで幅の広すぎるiPad miniしかありません。あとは各社のちょっと重めのタブレットから探すことになります。

ここで、魅力的なフィーチャーフォン端末を見つけることができるかという点が問題になると思います。手元のINFOBAR2をあらためて見直すと、工業デザイン的にも携帯電話の史上最高峰の一つという気がしてきます。スマートフォンのデザインに革新があまり感じられないこの頃、このような「ヴィンテージ・ケータイ」を持つ喜びを再認識しました。

| |

« INFOBAR A01で親指シフト生活 | トップページ | なんでもBring Your Own(2) BYODの次、Bring Your Own Cloudの光と影 »

コメント

トラックバックありがとうございました。

>これからは、通話専用のガラケーと、7インチの軽量タブレットを携帯する時代だと思います。

同感です。後は、通話とネットという2つの要素をどの程度利用するかという点ですよね。
ネット検索やtwitter, SNS程度ならスマホで、もう少し活用したければタブレット、それでも足りなければモバイルPC……という風に。
ただそうは言ってもやっぱり7インチはかさばりますので、今後の電池とモニターの進化に期待したい所です!

投稿: ruteth | 2013/04/14 00:22

ありがとうございます。最近はデュアルCPUのスマホも出てるようですので、電池が減ると通話のみ残るような機種も増えるかもしれませんね。

投稿: ynb | 2013/04/14 20:53

突然のコメントでお邪魔します。

以前よりこちらのブログファンの電ノー女子(自称)です。
”機種依存文字”の父、”親指シフト”の伝道師と尊敬しているynbさまが到達された「快適モバイル環境」と
昨年夏からの私の電脳環境「らくらくフォンと7インチタブレット」がピッタンコだったので、
有頂天になり思わずコメントさせていただきました。

私の場合、”高齢者おススメセット”として、docomoショップで奨められた組み合わせでしたが、
webチェック、メール、ブログ投稿にとどまらず、Youtubeデビューも果たし、どこでもナビで行動範囲が拡がり
ミニノートのテザリングでWin7環境も使い放題!ドラえもんになった気分です。

これからも「快適モバイル環境」の拡充情報を楽しみにしています。
いつかは”自作アプリ”が夢です。


投稿: 柾女 | 2013/04/23 03:19

ご無沙汰しておりました。「らくらくフォンと7インチタブレット」ですか。いいですねぇ。
最近私も各界の大物(じゃなかった中学の同級生)とあった機会にビンテージケータイと7インチを自慢してきました。

投稿: ynb | 2013/06/15 11:23

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スマートフォンを卒業して快適モバイル生活:

« INFOBAR A01で親指シフト生活 | トップページ | なんでもBring Your Own(2) BYODの次、Bring Your Own Cloudの光と影 »