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2015/06/06

「なんでも電球ソケット」がIoT時代の鍵になる

IoT(Internet of Things)の時代には、電球ソケットこそが重要なインフラになると思います。

数年前、某社の研究所で、電球にマイクとスピーカーとプロジェクターとカメラを埋めこむというコンセプトをみせていただいたのですが、今年になっていろいろと製品が出てきました。

E26の口金につけるランプ&Bluetoothスピーカー

電球ソケットに挿さるAndroidプロジェクターBeam

電球のソケットにさしこめるHDカメラ360cam

かつて、「ITの範囲は電気を使うものすべて」という概念を提唱したことがありますが、身の回りにあるすべてのものを電球ソケットに差してみたら、どんなことになるかを考えるべきだと思います。電球型パソコンや電球型プロジェクションテレビなどはすぐに思いつきます。

電球ソケットの良いところは、電源の心配がないこと、設置時の固定が確実なこと、見通しの良い場所であること、照明機能を付けておけば既存品と取り替えられること、などが挙げられます。

かつては、電灯線を通じた通信(PLC)などをつい考えがちだったのですが、いまなら各種無線通信が使えます。BluetoothやWiFi、各社の格安SIMを差せるようにしても良いでしょう。

車のシガーライターソケットが電源として重宝されたように、今後は電球ソケットの活用がIoTの普及を進める鍵になると思います。まぁ、従来想定していなかったため、課題もあります。耐荷重とか、ソケット周辺の電波遮蔽を少なくするとか、建設設備側の対応が必要になってくると思います。

こうなったら、電球ソケットに差し込めるスマートフォン電話機などもあって良さそうですし、仕事柄、「テレビになって通話もできる24時間コンシェルジュサービス付きお年寄り見守り電球」などを考えてしまいます。いきなり電球がしゃべったら天の声みたいで気味が悪いかも知れませんけど。

パナソニックはじめ各社も新しい電球ソケットの分岐商品を再発売した方が良いと思います。
1号新国民ソケット
Wh103101c1

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