テック国語学の夜明け
ずっと考えを温めていたのですが、とりあえず本日、「テック国語学」という学問分野を立ち上げることにしました。
私は従来から、「ユビキタスの和訳語をつくろう」「アウトソーシングの反対語をつくろう」「認知症でなく認知障にしよう」「死亡時画像病理診断をAiと名付けて大丈夫か」「アップコーディングの正しい言い換え語をつくろう 」「長年使った遠隔診療をオンライン診療にして大丈夫なのか?」「遠隔診療をオンライン診療と⾔い換えて良いのか(PDF)」」「「遠隔診療」を、定義があいまいな 「オンライン診療」で⾔い換えて良いのか(PDF 期間限定)」 「次世代医療基盤法はやめて医療情報匿名化活用法にしよう」など、科学技術分野での、より良い用語のあり方を提言してきました。
たまたま今日こんな記事を目にしました。
分かりにくい重要語の筆頭 「Virtual」の受け止め方
そうです、virtualの和訳として「仮想」が広まってしまったことが、わが国の科学技術の発展に幾ばくかのブレーキをかけてしまったのです。最初に「仮想」と名づけた人を批判したくはありません。でも、virtualの和訳は「あたかも」「まるで」の方がより良いはずです。どちらも副詞ではありますが、「可視化」を「見える化」にできる知恵があるのですから、virtualの和訳として「あたかも」が定着するよう軌道修正できれば、より多くの人がその本質を理解できたはずなのです。
このような例を減らすべく、わが国での科学技術の発展のため、より良い日本人向けの用語を研究する分野が、「テック国語学」です。当面、これを私のライフワークとして楽しめそうです。
でも、「看板と理念が矛盾してるじゃないか!」と多くの人が感じると思います。そうです。「テック」の良い日本語訳をまだ思いつかないのです。でも、「○○テック」が流行する現代では、この名前の方がとおりが良いと思っています。まぁそんな自己矛盾を抱えた学問も、ご愛敬かと思います。
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