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2020/09/12

「ここから先は有料で」を読んでもらえるかどうか

(もう常態化していますが、これも書きかけのまま公開です。この一文が消えたらひとまずの完成を意味します)

最近、電子版を購読している新聞社は別として、ビジネスやテック関係でいくつかの有料サイトにお金を払っています。定期的にそのサイトを見に行くのを忘れないようにしなくちゃいけません。

それとは別に、twitterで私がフォローしている医学関係の人の中には、自分の文章へのリンクを載せている場合があります。それをクリックすると、note.comが開いて、ちょっとした前書きののちに「この続きをみるには、月額○○○○円」と表示されます。私は今まで、このパターンに対してお金を払ったことはありません。この(最近少なくなりましたが)「袋とじの本」みたいな個人有料サイトって、自分の文章を読んでもらおうとする人にとっては、逆効果ではないかと思うのです。

以前は、(その人の本は買わないまでも)おそらく自分に有益なことを書いている人なんだろうなと思っていました。でも、袋とじ有料サイトの先へ進む勇気は出ません。その先に、その人が設定した価格に見合う情報があるのか、確信が持てないからです。特に医学など自分もそれなりに知識がある分野については、お金を払って、既知の内容や大してためにならない中身を読まされることは堪え難いからです。

 やっぱり自分が詳しい分野かどうかという点も重要な要素かもしれません。私が最も長く続けている有料購読が、Jリーグ関係の個人メルマガです。解約しようという気持ちはほぼ起きないので、内容に満足していると言えるでしょう。

 自分の事を省みてみます。雑誌などの有料出版物に私の文章が載っていることがあります。でも私の文章だけを売っているのではなく、雑誌のたくさんの記事の一つが私の書いたもので、値段は出版社が決めています。私の文章が価格に見合わない物であっても、あきらめはつくと思うのです。

 最も高額な例がコレです。好評だったのか次の人に断わられたのかわかりませんが、12回連載の予定が18回になりました。これを読むにはおそらく最低でも年間46,000円かひと月4,900円払う必要があります。私も払ったことはありません。

 

現場から考える地に足の着いた医療IT

https://www.cbnews.jp/news/category/series_1008

 

私も過去に、自分が作った文章や講演資料なんかを少額有料販売しようとしたことがあります。でも早々にプラットフォーム企業がなくなってしまいました。いまならAmazonのKDPを使うこともできるのですが、やはり自分で自分の文章に値段をつけるのには、とっても勇気が要ります。

……そんなわけで、私はいちばんの画期的、荒唐無稽な思いつきやアイデアは、必ずtwitterやブログで無料公開することにしています。面白いと思った編集者の方は、別途執筆の仕事をいただけると嬉しいです(笑)。

 

2023/12/29 追記

「ここから先は有料で」のサイトにはお金を払わない……というポリシーを頑なに守ってきた私ですが、遂にこちらにお金を払うことにしました。パソコンのブラウザの起動時に開くタブのひとつには「portal.nifty.com」というアドレスを入れてあるのですが、あまり毎日読んでいなかった。これからは毎日読みます(笑)。まぁサガン鳥栖に向けたお金に比べると安いし、NIFTYには35年以上、ココログにも20年以上毎月払い続けているわけだし。

デイリーポータルZは2024年1月1日から運営会社が変わります :: デイリーポータルZ (dailyportalz.jp)

以上、ココログ開始20周年の年の終わりに。

20231229-175359

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2020/09/11

究極の医療DX(1) 医療機関から電子カルテ端末を全廃する

当サイトのモットーは2003年以来「Googleで気の利いたキーワードを入れたときに、上位にくるようなページを作ること」だったことを思い出しました。タイトルを読めばわかると思いますが、タイトルは単なるSEO目的、中身は荒唐無稽なシリーズですので、5GとUaaSBits on Film同様、荒唐無稽にお付き合いいただける方のみお読み下さい。毎度のことながら第2回があるのかはわかりません(笑)。

ETERNA-RDSほどの衝撃ではありませんでしたが、久しぶりに「これは!」というニュースを見ました。

南都銀行が「日本初」の営業店端末全廃へ、窓口手続き減らす店舗改革
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00678/082800033/

多機能だけど、操作が複雑な業務端末自体の廃止を通じて業務を抜本的に見直すというのです。医療機関でも、多機能だけど使いにくい、使いこなせていない電子カルテなどの旧来システムを全廃するという前提に立てば、いろいろと考える余地が生まれそうです。

3年くらい前に以下を書いてはいたのですが、なかなか具体的な風景をイメージできるまでには至りませんでした。

なんでもファースト(1) 医療介護福祉のIT化はなんでもPHRファーストで。

でも、スーパーマーケットでもセルフレジや無人支払機が目立つようになって来ています。銀行の支店で業務端末を全廃して、セルフATMやタブレット端末ですませられるのなら、医療機関の第一線も業務端末なしにして、ベッドサイドの端末や患者に持たせるタブレットを借りて職員がPHRに入力すれば良いことに気づきました。そこから医療機関側のシステムにデータを送り、あとは集約した事務センターにまかせれば良いわけです。このバックオフィスの集約が難しそうに見えますが、ここにこそビジネスチャンスがあるのだろうと思っています。

それ以前にPHRのプラットフォームもできてないわけですが。。。

Img_20200527_163159
最近キーボードの掃除・洗浄をしました。本題と直接関係ない写真を載せてみたのも、SNSでのクリック促進のためです(笑)。

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2020/09/05

フレイルの日本語訳をつくろう

(今のところはタイトルと問題提起と結論候補だけです。それで充分かもしれませんが)

フレイルというのは、外来語でなく和製カタカナ語のようですから、「日本語訳をつくろう」というタイトルは不正確なのですが、英語みたいなカタカナ語を作った方々のせいで、日本語訳が必要になったと思えば良いかと、そのままにしています。

このような語では毎度のことですが、この言葉のおかげで、中身をいちばん知って欲しい高齢者に向けて「フレイルとは」を毎度説明せねばらならない状況になっているのは間違いだと思います。

私の持論ですが、新しいカタカナ語を作ろうとする人、カタカナ語を振りかざす人は、えてしてその本質を本当には解っていない、または言葉を作ることによって却って本質が伝わりにくくなることを解っていないと思います。最近では、新型コロナウイルス関連で「クラスター」を広めた人たちも当てはまると思います。

フレイルに関する日本老年医学会からのステートメント

「加齢虚弱」や「老衰予備軍」ではいけないのでしょうか。

 

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