自律アバターと時間早送りがメタバース発展の鍵
年齢が上がってくると、長時間連続でゲームに没頭することが難しくなって来たのを実感します。
ゲームと言っても人によって受け止めはさまざまだと思いますが、私の場合はスマホ以外、つまりパソコンや専用機でやるやつが主です。最近力を入れていたのは、エンドロールに自分の名前が載っているシェンムー3とか、激しく動くと酔うので何年も棚ざらしにしてたバイオハザード7とか、ずっと未開封だったデラ・ジェットセットラジオとか。
仕事や家庭に充てる時間があるので、ゲームに没頭できそうな日は年に数回しかありませんが、ゲームプレイ自体は特に支障なく、休憩や食事を挟んで6時間とか8時間は問題なさそうです。まぁ長時間やって指の関節に不具合が出てきたりすると、年齢を感じますが(笑)。
●エコノミークラス症候群はメタバース血栓症へ
問題は、そうやって部屋に閉じこもっていると、身体が「なまる」のを実感するようになったことです。ゲームをやり込んだ後に外出すると体が重いのです。これからは、長時間のゲームは運動とセットにしなくちゃと思っています。
そこで気になりだしたのが、最近はやりのメタバースです。メタバース内でミーティングをハシゴするなどして時間を使うのは、オープンワールドゲームをやりこむのと同じで、基本的に体を動かしません。従来の「エコノミークラス症候群」が、「メタバ血栓症」などと呼ばれる日がやってくるかもしれません。
この問題を解決するには、メタバースと現実の身体活動との折り合いをつける必要があります。今後は上半身はメタバース没入、下半身はペダル踏み、みたいな機器が作られてくる可能性がありそうです。
身体の問題とおそらく現在のメタバースの機能では、人のリアルな時間を普通に消費してしまいます。やはりここは、自分が操作しなくてもメタバース内のアバターがある程度自律的に動いてくれると助かります。「私の代わりに会議に出といて」は無理としても、「これこれの情報を集めて資料についてまとめといて」くらいはできるようになるかもしれません。このような自律アバターは(昔聞いた気もしますが)「電子秘書」と言い換えもできるかもしれません。
●メタバース内の時計を速く進める
ふと思いついたのですが、メタバース内の時間経過をリアルより速くするというアイデアはどうでしょうか。オープンワールドゲームには、「ゲーム内時間」というのがあると思います。Shenmueの場合は、ゲーム内時間がかなり速く進むので、レアなフィギュアを出そうとガチャガチャの前で粘っていると、やがて日が暮れてきて、子供時代の哀愁が呼び起こされます。(実際はないのかもしれませんが)カラスが鳴いたりして。
こうすることで、メタバース内での仕事の生産性が向上すれば、現実社会の側で余った時間「余暇」を自由に使えると思います。
●NPCに仕事を依頼?
ゲームの世界にはNPC(non player character)というのがあります。仕事を代行させるなら、自律アバターでなく、メタバース内のNPCにやらせる方法もあるかもしれません。そのうち「賢いNPC」が売買されるようになるかもしれませんね。さらにはNPCの人権(?)が問題になり、テック倫理学の一部になるかも??
| 固定リンク | 0
コメント