生成AIとは、ミノフスキー粒子である
「論理的にはおかしいんたけど、妙にしっくりくる」という言葉があります。
その代表として、私が思い出すのは「サガン鳥栖とは池田圭である」です。
現在JリーグのJ1でがんばっているサガン鳥栖の選手でまず思い出すのは、現在も金沢に在籍している豊田陽平選手や、「ミスターサガン鳥栖」と言われた高橋義希選手だと思います。海外で活躍している鎌田大地選手もいます。
しかし、私もそうですが、サガン鳥栖のサポーターであれば、あるサポーターがゲートフラッグとして掲げた「サガン鳥栖とは池田圭である」を知らない人はいないでしょう。サガン鳥栖がトップカテゴリーのJ1に昇格する頃から10年ほど在籍した池田圭選手は、ゴール数など目に見える数字は残していませんが、その泥臭さとひたむきさ、献身性という点で、サガン鳥栖というチームを象徴する存在、このチームの最も大切な部分を体現する選手でした。
チーム創設以来、多数の選手が在籍したなかで、チームのことを一人の選手で代表させるというのは、どう考えても無理があるのですが、「サガン鳥栖とは」の答えに「池田圭」をもってくると、「確かにそうだ」と納得する人が多いと思います。
前置きが長くなりました。最近巷で話題の「生成AI」について考えるとき、最近私の頭に浮かんだのが「生成AIとは、ミノフスキー粒子である」なのです。
論理的にはまったく辻褄が合いません。ミノフスキー粒子とは、「機動戦士ガンダム」に出てくる架空の設定で、「散布することで通信障害を引き起こし、レーダーを妨害する不可視の物質」です。この設定が存在することで、モビルスーツ同士が互いに相手を目視する距離で接近戦闘を行なう世界観が現実味を帯びたわけです。
21世紀の現実の戦争では、既に遠距離ミサイルや無人機やドローンなどが実用化されています。仮にいま現実にミノフスキー粒子が登場してくれば、現在の兵器や戦争の姿は、根本から変わってしまうに違いありません。いわば「ゲームチェンジャー」です。
病院での生成AIの事例も耳にするようになりました。けっこう使えそうです。今まで勤めた医療機関の中で、会議の議事録をきちんと残せていた施設を知りません。私がエクストリーム・ミーティングで議事録を残した会議は別ですが(笑)。でも、生成AIの助けによってできるようになっているのが驚きでした。おそらくはハルシネーションの問題も回避できそうに思えました。
医療機関以外での生成AIの応用については私が語るまでもありません。今までの仕事のやり方が根本から変わってしまいそうです。
そのような思いを表現する言葉として、私もフラッグを掲げたいと思います。
「生成AIとは、ミノフスキー粒子である」
多くの人が納得してはくれないと思いますが、一部の人の腑には落ちるかもしれない。そんな思いとともに。
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